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J-GLOBAL ID:201602217619188469   整理番号:16A0301496

異なる地表面植生に対する地下水涵養量の定量的評価-土壌水中の安定同位体比を用いたDisplacement Flow Modelの適用-

The quantitative evaluation of groundwater recharge rate using Displacement Flow Model with stable isotope ratio in the soil water of difference vegetation cover
著者 (4件):
資料名:
巻: 58  号:ページ: 31-45  発行年: 2016年02月29日 
JST資料番号: Z0799A  ISSN: 0913-4182  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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わが国では,地下水資源強化策として植林を行う事例が多いが,植林による地下水涵養強化を定量的に評価した研究は少ない。本研究では植林による地下水涵養の効果を定量的に把握するために,植生以外の立地条件が類似した植生の異なる2つの流域(植林流域と牧草流域)において,土壌コアから採取された土壌水と涵養源となる降水の同位体比を用いてDisplacement Flow Model(DFM)による両流域の地下水涵養量の比較を行った。研究地域の地下水涵養は夏季の豊富な降水量が主に寄与していることが示され,δダイヤグラムから採取された土壌水は蒸発などによる著しい同位体分別の影響を受けていないことが,明らかになった。降水の季節変動と不飽和土壌層内における土壌水の鉛直プロファイルを基にDFMを用いて最適値を検証した結果,年平均地下水涵養量は植林流域で1493mm/y,牧草流域で1920mm/yとなり,植林流域に比べ牧草流域における涵養量が30%程度大きい結果が得られた。この結果は,研究地域の表層土壌浸透特性が大きく影響している可能性が示唆される。(著者抄録)
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分類 (1件):
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地下水学 
引用文献 (37件):
  • 一柳錦平・加藤喜久雄(1998):δ18Oをトレーサーとした流出成分の分離.水文・水資源学会誌,11,260-265.
  • 大類清和・生原喜久雄・相場芳憲(1992):降雨イベントでの渓流水の溶存物質の流出特性と流出成分の分離.日本森林学会誌,74,203-212.
  • 恩田裕一(2007):草原の水文地形(草原の科学への招待.中村 徹編,筑波大学出版会).55-66.
  • 勝山正則・大手信人・内田太郎・浅野友子・木本秋津(2000):降雨流出過程の相違が渓流水質形成機構に与える影響.水文・水資源学会誌,13,227-239.
  • 壁谷直記・大手信人・杉本敦子・吉川 賢・王 林和(2002):中国毛烏素沙地における地下水のCl-濃度,酸素・水素安定同位体比の水平分布に地表面状態が及ぼす影響.水文・水資源学会誌,15,13-22.
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