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J-GLOBAL ID：201602217778521560   整理番号：16A0022937

生理活性物質としてのDHA・EPAの機能と動態 体内時計と脂質栄養学

著者 (2件)： 高橋将記 (早稲田大 理工学術院) ,  柴田重信 (早稲田大 理工学術院)
資料名： 食品と開発  (Food Processing and Ingredients)
巻： 51  号： 1  ページ： 4-6  発行年： 2016年01月01日 
JST資料番号： Z0786A  ISSN： 0911-3932  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生体に周期変動をもたらす仕組みである体内時計の最も代表的な周期は,約1日を1周期とするサーカディアンリズム(概日リズム)である。哺乳類において多くの生理機能が体内時計によって制御されている。体内時計と食事・栄養の関係を研究する時間栄養学は食事や食品成分の摂取時刻の違いが身体の生理的反応に及ぼす影響を考えるもので,2015年版の「日本人の食事摂取基準」にもこの考え方が取入れられている。どのような状況下で食習慣・食事内容が肥満予防に有効であるか検証している筆者らは,高脂肪食マウスで実験した結果,夕食に多く摂取するよりも朝食に多く摂取した方が体重増加が抑制されることを示した。またグリセミックインデックス値が高い食事は早い血糖値増加とインスリン分泌を引き起こすことにより同調効果を高めることなど,食事内容によっても体内時計の同調(リセット)効果が異なることを明らかにした。またインスリン分泌を促さない100%カゼイン食を用いて食事性同調を検討した結果,血清グルカゴンの上昇が観察され,蛋白質によっても食事性同調が引き起こされる可能性を示した。

シソーラス用語： ω-3脂肪酸 ,  *生理活性因子 ,  *体内時計 ,  日周期 ,  グルカゴン ,  食習慣
準シソーラス用語： グリセミックインデックス ,  サーカディアンリズム ,  *栄養素動態 ,  概日リズム ,  *脂質栄養学 ,  生物活性物質 ,  生理活性物質 ,  生理機能 ,  生理的反応 ,  体内動態 ,  肥満予防

分類 (3件)： 食品の化学・栄養価  (FJ01020J) ,  食品工業一般  (FJ02010F) ,  食用油脂,マーガリン  (FJ09010C)

タイトルに関連する用語 (5件)： 生理活性物質 ,  DHA ,  EPA ,  体内時計 ,  脂質栄養学