文献
J-GLOBAL ID:201602218074243030   整理番号:16A0252438

ゲノム解析から明らかになった膵臓がんの分子的サブタイプ

Genomic analyses identify molecular subtypes of pancreatic cancer
著者 (40件):
資料名:
巻: 531  号: 7592  ページ: 47-52  発行年: 2016年03月03日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
456例の膵管腺がんの統合的ゲノム解析により,32個の頻発性変異遺伝子が明らかになった。これらの変異遺伝子はKRAS,TGF-β,WNT,NOTCH,ROBO/SLITシグナル伝達,G1/S期移行,SWI/SNF,クロマチン修飾,DNA修復,RNAプロセシングという10種類の経路に集約される。発現解析からは,病理組織学的特性と関連する(1)扁平上皮型,(2)膵臓前駆細胞型,(3)免疫原性型,(4)内分泌外分泌異常分化型(aberrantly differentiated endocrine exocrine;ADEX)という4つのサブタイプが明らかになった。扁平上皮型腫瘍は,TP53とKDM6Aの変異,TP63ΔN転写ネットワークの上方調節,膵臓の内胚葉性細胞運命を決定する遺伝子の過剰なメチル化が多く見られ,予後不良である。膵臓前駆細胞型腫瘍は,膵臓の初期発生に関わる遺伝子(FOXA2/3,PDX1およびMNX1)を選択的に発現していた。ADEX型腫瘍では,KRASの活性化,外分泌(NR5A2およびRBPJL),内分泌分化(NEUROD1およびNKX2-2)に関わるネットワークを調節する遺伝子の発現上昇が見られた。免疫原性型腫瘍は,後天性免疫抑制に関わる経路などの免疫ネットワークが上方調節されていた。以上の結果は,膵臓がんサブタイプの分子進化が異なっていることを示唆し,治療法開発の機会を明らかにするものである。Copyright Nature Publishing Group 2016
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
消化器の腫よう  ,  臨床腫よう学一般  ,  遺伝的変異 
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る