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J-GLOBAL ID：201602218142885649   整理番号：16A0308991

神奈川県における外来種アライグマProcyon lotorの分布-2014-

著者 (6件)： 岩下明生 (東京農大) ,  岩下明生 (環境省 対馬自然保護官事務所) ,  坂口裕佳 (神奈川県自然環境保全セ) ,  鉄谷龍之 (神奈川県庁) ,  關義和 (日本獣医生命科大) ,  安藤元一 (ヤマザキ学園大)
資料名： 神奈川自然誌資料  (Natural History Report of Kanagawa)
号： 37  ページ： 53-58  発行年： 2016年02月26日 
JST資料番号： L0981A  ISSN： 0388-9009  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 神奈川県のアライグマの分布拡大の抑制に向けて,防除計画の実施に対しての分布状況を把握することを目的とした。神奈川県の全域を調査対象として,6地域に区分してメッシュ分析した。2010年9月から2015年2月にかけて神社仏閣の痕跡調査,自動撮影調査,既存文献調査,捕獲記録調査を行った。データの解析には統計ソフトを用いた。その結果,神奈川県のアライグマは三浦半島から北西の平野部,丘陵部,山麓部のほぼ全域に分布していることが分かったが,メッシュ毎の分布密度は地域によって異なった。また防除実施計画前後の分布域を比較すると,明らかに実施後の方がメッシュ数が増えていて分布域は有意に拡大していた。以上,神奈川県での防除実施計画によって分布拡大を防ぐに至っていないことが明らかになった。

シソーラス用語： 生息場所 ,  生息分布 ,  外来種 ,  *クマ科 ,  有害生物防除 ,  神奈川県 ,  鳥獣害
準シソーラス用語： Procyon lotor ,  *アライグマ ,  生息調査 ,  動物生態 ,  特定外来種

分類 (2件)： 個体群生態学  (EE03030S) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (18件)：

• 阿部 豪,2011.アライグマ-有害駆除からの脱却-.山田文雄・池田 透・小倉 剛編.日本の外来哺乳類管理戦略と生態系保全,pp.139-167.東京大学出版会,東京.
• 青木雄司,2009.I相模原市の哺乳類.相模原市総務局総務課市史編さん室編,相模原市史調査報告書2動植物調査目録,pp.1-13.相模原市総務局総務課市史編さん室,相模原.
• 葉山久世・浅見順一・石渡恭之・北林輝夫・桑原尚志・田畑真悠・根上泰子・藤井 明・李 謙一・山本美和・吉之元喜科,2005.かながわ野生化アライグマの分布調査と普及啓発パンフレットの作成.プロ・ナトゥーラ・ファンド第14期助成成果報告書,pp.145-150.自然保護助成基金,東京.
• 北海道環境科学研究センター,2003.移入哺乳類排除システムの確立に関する研究,262pp.北海道環境科学研究センター,札幌.
• 環境省自然環境局生物多様性センター,online.モニタリングサイト1000里地調査 中・大型哺乳類調査データ.http://www.biodic.go.jp/moni1000/(accessed on 2014-May-28).

タイトルに関連する用語 (5件)： 神奈川 ,  外来種 ,  アライグマ ,  Procyon ,  分布