文献

J-GLOBAL ID：201602218144232049   整理番号：16A0171486

ウッドプラスチック複合材料の機械的特性に及ぼす木粉サイズの影響

Effect of Wood Particle Size on Mechanical Properties of Wood Plastic Composites

著者 (4件)： 長尾将幸 (大阪工大 大学院工学研究科) ,  上辻靖智 (大阪工大 工) ,  牧瀬理恵 (トクラス) ,  伊藤弘和 (トクラス)
資料名： スマートプロセス学会誌  (Journal of Smart Processing - for Materials, Environment & Energy -)
巻： 5  号： 1  ページ： 59-64  発行年： 2016年01月20日 
JST資料番号： F0907C  ISSN： 2186-702X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ウッドプラスチック複合材(WPC)とは,木粉をフィラーとしてプラスチックに充填した粒子強化複合材である。近年では木粉を超微粉化したセルロースナノファイバーも研究開発され,引張弾性率が138GPaに達することから高い注目を集めている。これまでに,その機械的特性は木粉の粒子サイズ,アスペクト比などに強く依存することが示された。そこで本研究では,奈良県川上村の吉野杉および吉野檜の間伐材をWPCに応用し,その機械的特性を調査した。また湿式ボールミル粉砕により得た粒子サイズの異なる木粉からWPCを創製し,単軸引張および三点曲げ試験を実施した。得られた知見を以下に示す。1)粒子サイズの増加により,母材高分子の結晶化度は低下するが,いずれの試験においても弾性係数および強度が増大することが分かった。2)木粉の粒子サイズに応じて,母材高分子の結晶相とタイ分子鎖の割合が変化し,機械的特性の粒子サイズ依存性を生じることを示唆した。

シソーラス用語： *プラスチック ,  *複合材料 ,  粒度分布 ,  *木粉 ,  補強材料 ,  結晶度 ,  ポリプロピレン ,  *機械的性質 ,  射出成形 ,  ボールミル ,  X線回折 ,  引張強さ ,  曲げ強さ ,  粒度依存性 ,  弾性係数
準シソーラス用語： *木材プラスチック複合材料

分類 (3件)： 機械的性質  (YH02022L) ,  充填剤,補強材  (YH05030J) ,  強化プラスチックの成形  (YH04060J)

引用文献 (15件)：

• 1) 伊藤弘和、高谷政広、日本接着学会誌、46-9 (2010) 339-344.
• 2) Alireza Ashori, Wood-plastic composites as promising green-composites for automotive industries!, Bioresource Technology, 99-11 (2008-7) 4661-4667.
• 3) 矢野浩之、日本エネルギー学会誌、89-12 (2010) 1134-1140.
• 4) 板倉雅彦、材料、60-1 (2011) 79-85.
• 5) Koon-Yang Lee, Yvonne Aitomäki, Lars A. Berglund, Kristiina Oksman, Alexander Bismarck, Composites Science and Technology, 105 (2014) 15-27.

タイトルに関連する用語 (5件)： ウッドプラスチック ,  複合材料 ,  機械的特性 ,  木粉 ,  サイズ