抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,プロ野球を代表する投手を対象として,DEA(Data Envelopment Analysis)やセイバーメトリクスを用いて評価を試みた。対象投手を,先発登板回数・ホールドポイント・セーブ数に基づいて先発・中継ぎ・抑えの三つに分類するとともに,セイバーメトリクスのPFR(Power/Fitness Ratio)を用いて本格派と技巧派の二つに分類した。また,WHIP(Walks plus hits divided by Innings Pitched)という1イニングあたりに許す出塁数を表す指標により,走者を出す程度を評価した。さらに,比率尺度(出力/入力)によって効率性を評価する方法であるDEAを用いて,選手の特異性も分析した。これらの結果,先発よりも中継ぎ・抑えのほうがPFRの平均値が高く,三振と四球によって対戦を完了する本格派の傾向が強いこと,WHIPに関しては平均値に有意な差は見られず,本格派と技巧派で走者を出す程度に違いはないこと,楽天でプレーしていた田中将大投手は特異な位置付けの選手であること,等が分かった。