抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2014年3月に閣議決定されたエネルギー需給のあるべき姿と姿への取り組みの1つとして,2030年までに1,190億kW程度の分散型エネルギーシステムの導入促進が明記され,さらにシェールガス開発による天然ガス価格の低下などの影響により,これまで以上にガスエンジンコジェネレーションシステムへのニーズが高まっている。ガスエンジンコジェネレーションシステムの最新技術と省エネルギー化への取り組みを紹介する;(1)2,000kW高効率ガスエンジンG16NB:二段過給システムを採用することにより,従来機種GS16R2に対し,同一排気量のままエンジン出力を33%,発電端効率を4.6%向上させることに成功し,世界最高クラスの発電端効率44.7%を達成した。(2)廃温水を蒸気として回収する全蒸気コジェネレーションシステム:ガスエンジンの廃温水から蒸気を創出する全蒸気回収ガスコジェネレーションシステムを商品化した。ガスエンジンの冷却水温度を90°Cから120°Cに高温化し,その冷却水を熱源として低圧蒸気(約0.05MP)を発生する廃温水熱利用蒸気発生装置(VS)とVSが発生する低圧蒸気を昇圧するスクリュ式小型蒸気圧縮機を組み合わせて0.78MPaGの蒸気として回収し,排ガス蒸気ボイラと合流させプロセスへ送気する。(3)相模原工場でのソリューション及び省エネルギーの取り組み:コジェネレーション化にあたっては,工場で需要が多い熱回収をメインに,夏場の冷房用冷水として回収した蒸気の一部を使い蒸気式吸収式冷凍機により冷水供給する方式と,排ガス温水投入型吸収式冷凍機による冷水供給方式を導入した。また省エネルギーへの取り組みとして,夏場のピークカットの他,デマンドレスポンスへの対応も実施している。