抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大規模噴火時の降灰による建築物への被害推定の前提として,木造住宅の勾配屋根に堆積した火山灰の滑動性状を検討した。セメント瓦とガルバリウム鋼板を葺いた1/5縮尺屋根模型に火山灰を堆積させ,滑動の観察および火山灰落下量と屋根勾配の関係を調べた。堆積火山灰の断面形状を台形で近似したモデルを作成し,火山灰の滑動の発生を考察した。その結果,滑動は連続的に発生せず,火山灰落下後に平衡状態が存在すると分かった。火山灰の粒径が異なると落下性状も異なり,桜島の火山灰と新燃岳の火山灰では明確な違いが見られた。屋根に降下する乾燥した火山灰は滑動する可能性が高く,木造住宅の安全性評価に滑動の影響は無視できないと分かった。