抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
広い扇状地が広がる関東地方や中部地方の河川に対し,近畿地方では山地や盆地の繰り返しが顕著であり,河川はこれらを横断して流れているケースが多い。このような地形的特徴から流下に伴って河床勾配が増減する河川において,川原石がどのように変化して行くのかを議論することは過去の堆積物を理解する上で重要なことである。笠置山地から発し奈良盆地を経由して生駒山地を超えて河内平野から大阪湾に注ぐ大和川で,上流から河口までの50km区間から23ケ所の礫洲を調査し,それらの礫種・礫径変化と遷急点との関係を検討した。その結果以下の事実が明らかとなった,1)礫径は上流から遷急点を超えると急に大きくなり,下流に向かって徐々に小さくなる;2)大和川ではこの傾向が繰り返し観察される;3)礫径の詳細な変化から測量には表れない遷急点が推定される。今後は,礫径変化と遷急点の関係が,近畿地方だけではなく他の河川においても実証的に明らかにされることが望まれる。