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J-GLOBAL ID：201602219159637460   整理番号：16A0467853

熱活性化遅延蛍光錯体ナノ結晶の作製と光学特性評価

Fabrication of Thermally Activated Delayed Fluorescent Complex Nanocrystals and their Optical Properties

著者 (4件)： 鈴木龍樹 (東北大 多元物質科研) ,  小野寺恒信 (東北大 多元物質科研) ,  笠井均 (東北大 多元物質科研) ,  及川英俊 (東北大 多元物質科研)
資料名： 色材協会誌  (Journal of the Japan Society of Colour Material)
巻： 89  号： 5  ページ： 149-153  発行年： 2016年05月20日 
JST資料番号： F0174A  ISSN： 0010-180X  CODEN： SKYOAO  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 難溶性錯体をナノ結晶化する手法「ナノ固相反応法」を独自に開発し,発光性錯体[Cu(μ-Br)dppb]₂ナノ結晶の作製に成功した。得られた[Cu(N-Br)dppb]₂ナノ結晶の蛍光極大波長は,室温においてバルク結晶よりも長波長シフトした。この挙動は,バルク結晶よりも安定な立体配座に起因するものと考察した。さらに,[Cu(μ-Br)dppb]₂錯体ナノ結晶粒子の発光特性の温度依存性を検討したところ,液体窒素温度からの温度上昇にともない,蛍光極大波長の短波長シフトかつ蛍光強度の増大を観測した。ナノ結晶化による一重項励起状態と三重項励起状態間のエネルギー差および逆項間交差の制御により,遅延蛍光とリン光を基としたナノ結晶特有の光学特性を見いだした。(著者抄録)

シソーラス用語： *機能性高分子 ,  *錯体 ,  ナノ結晶 ,  *蛍光 ,  一重項 ,  三重項 ,  励起 ,  *固相反応
準シソーラス用語： *発光性高分子

分類 (1件)： 有機化合物・錯体の蛍光・りん光(分子)  (BH06062I)

引用文献 (12件)：

• 1)D. Horn, J. Rieger: Angew. Chem. Int. Ed., 40, 4330 (2001).
• 2)S. Takahashi, H. Miura, H. Kasai, S. Okada, H. Oikawa, H. Nakanishi: J. Am. Chem. Soc., 124, 10944 (2002).
• 3)H. Oikawa, T. Mitsui, T. Onodera, H. Kasai, H. Nakanishi, T. Sekiguchi: Jpn. J. Appl. Phys., 42, L111 (2003).
• 4)V. V. Volkov, T. Asahi, H. Masuhara, A. Masuhara, H. Kasai, H. Oikawa, H. Nakanishi: J. Phys. Chem. B, 108, 7674 (2004).
• 5)Y. Miyashita, K. Baba, H. Kasai, H. Nakanishi, T. Miyashita: Mol. Cryst. Liq. Cryst., 492, 268 (2008).

タイトルに関連する用語 (5件)： 熱活性化遅延蛍光 ,  錯体 ,  ナノ結晶 ,  作製 ,  光学特性評価