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J-GLOBAL ID：201602219366475302   整理番号：16A0010550

島根県船通山の渓畔林における土壌水の化学的性質

Chemical characteristics of soil water at a riparian forest in Mt. Sentsu, Shimane.

著者 (4件)： 藤巻玲路 (島根大) ,  柏木裕香 (島根大) ,  久保満佐子 (島根大) ,  山下多聞 (島根大)
資料名： 島根大学生物資源科学部研究報告(Web)  (Bulletin of the Faculty of Life and Environmental Science Shimane University (Web))
巻： 20  ページ： 9-13 (WEB ONLY)  発行年： 2015年09月30日 
JST資料番号： U0391A  ISSN： 2435-0885  CODEN： SDSKF6  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 島根県船通山渓畔域の立地環境における土壌水の化学成分組成の特徴を明らかにする目的で,異なる微地形環境において,降水(林外雨,林内雨),土壌水,渓流水の水質を分析し,各種成分(Cl_-,NO₃^-,SO₄^2-,Na⁺,NH₄⁺,K⁺,Mg²⁺,Ca²⁺,溶存有機炭素)濃度の変化を比較・検討した。その結果,林内雨は,林外雨と比較して,各種成分濃度が高く,K⁺,Ca²⁺,溶存有機炭素濃度は特に高かった。また,土壌水は,林内雨と比較して,全ての成分の濃度が高く,溶存有機炭素,NO₃^-,NH₄⁺,Mg²⁺,Ca²⁺濃度は特に高かった。そして,Mg²⁺,Ca²⁺濃度とNO₃^-との間には,正の相関が見られ,NO₃^-,Mg²⁺,Ca²⁺濃度は,谷壁斜面に比べて谷底段丘で高かった。一方,渓流水は,Cl_-,Na⁺,を除くすべての成分の濃度が土壌水と比較して低く,NH₄⁺,Ca²⁺,NO₃^-,溶存有機炭素の濃度は特に低かった。本研究結果から,渓畔林の植生や土壌でのNO₃^-の除去が,渓流水への窒素流出の抑制に関与していることが示唆された。

シソーラス用語： *森林 ,  *土壌水 ,  *化学組成 ,  水質調査 ,  イオン ,  アニオン ,  硝酸塩 ,  硫酸イオン ,  カチオン ,  ナトリウム化合物 ,  金属イオン ,  アンモニウムイオン ,  カリウム化合物 ,  マグネシウム化合物 ,  カルシウム化合物 ,  有機炭素 ,  溶存成分
準シソーラス用語： カリウムイオン ,  カルシウムイオン ,  ナトリウムイオン ,  マグネシウムイオン ,  塩素イオン ,  *化学成分組成 ,  *渓畔林 ,  渓流水 ,  硝酸イオン ,  溶存有機炭素 ,  林内雨

分類 (1件)： 水質調査測定一般  (SB02060X)

タイトルに関連する用語 (4件)： 島根 ,  渓畔林 ,  土壌水 ,  化学的性質