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J-GLOBAL ID：201602219582373476   整理番号：16A0152504

塩化ニッケルを基本浴組成としたNi-W合金めっきの開発

Development of Ni-W Alloy Plating Based on Nickel Chloride

著者 (8件)： 桐原聡二郎 (関東学院大 大学院工学研究科) ,  桐原聡二郎 (関東学院大 材料・表面工研) ,  桐原聡二郎 (エルグ) ,  梅田泰 (関東学院大 大学院工学研究科) ,  田代雄彦 (関東学院大 大学院工学研究科) ,  本間英夫 (関東学院大 大学院工学研究科) ,  高井治 (関東学院大 大学院工学研究科) ,  高井治 (関東学院大 材料・表面工研)
資料名： 材料の科学と工学  (Materials Science and Technology of Japan)
巻： 52  号： 6  ページ： 210-214  発行年： 2015年12月20日 
JST資料番号： G0788A  ISSN： 1347-4774  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 硬質クロムめっきの代替である高硬度・耐摩耗性に優れるNi-W合金めっきが注目されている。現状,Ni-W合金めっきの基本浴組成は硫酸ニッケルを用いることが主流である。しかし,浴組成中のW含有量を同化させると電流効率が低下する。基本浴組成を硫酸ニッケルから塩化ニッケル変更することで,従来の硫酸ニッケル浴以上に良好な電流効率を得られたのでその方法についての報告である。基本浴組成変更に伴い,pHを従来の4.0~5.0より低い値とした,EDTA・4NAを添加し,ニッケル析出を抑制することで,めっき皮膜内のW含有率は上昇した。その結果,硬度・摩擦係数等物性を同等に保ちながら電流効率を上昇できた。硬度に関して,硬質クロムには及ばない。しかし,電源供給方法を見直しW含有率を上昇させることで硬度の改善が期待される。摩擦係数について,同等以上の結果となっていることから,主に摺動性が必要な分野に於いて,Ni-W合金めっきは硬質クロムの代替となりうる可能性がある。

シソーラス用語： クロムめっき ,  硬質めっき ,  *合金めっき ,  硫酸塩 ,  電流効率 ,  アンモニア ,  水溶液 ,  塩酸 ,  タングステン含有合金 ,  摩擦係数 ,  押込硬さ ,  pH【水素イオン指数】 ,  塩化ニッケル ,  *ニッケル合金 ,  トライボロジー ,  *めっき液
準シソーラス用語： 摺動性

分類 (1件)： 電気めっき  (WC08023B)

物質索引 (1件)： EDTA四ナトリウム

引用文献 (10件)：

• 齋藤囲,本間英夫,山下嗣人;新めっき技術,関東学院大学出版会,(2011)
• 中出卓男,左藤眞市,森河務,横井昌幸:大阪府立産業技術総合研究所報告,20,43(2006)
• 中出卓男,森河務,横井昌幸,太田清久:表面技術,56,215(2005)
• 小見崇,馬立勝,山本久:表面技術,40,311(1989)
• 松田喜樹,野口裕臣:あいち産業科学技術総合センター研究報告,2,40(2003)

タイトルに関連する用語 (5件)： 塩化ニッケル ,  組成 ,  Ni ,  合金めっき ,  開発