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J-GLOBAL ID：201602219661678573   整理番号：16A0908557

癌関連CTCFL/BORIS蛋白質は複数のクラスのゲノム反復配列を標的とし,ヒト型特異的SVA転移因子に対する明確な結合および機能的な選好性を有する

The cancer-associated CTCFL/BORIS protein targets multiple classes of genomic repeats, with a distinct binding and functional preference for humanoid-specific SVA transposable elements

著者 (13件)： PUGACHEVA Elena M. (NIH) ,  TEPLYAKOV Evgeny (Guangzhou Inst. of Biomedicine and Health) ,  WU Qiongfang (Guangzhou Inst. of Biomedicine and Health) ,  LI Jingjing (Guangzhou Inst. of Biomedicine and Health) ,  CHEN Cheng (Guangzhou Inst. of Biomedicine and Health) ,  MENG Chengcheng (Guangzhou Inst. of Biomedicine and Health) ,  LIU Jian (Guangzhou Inst. of Biomedicine and Health) ,  ROBINSON Susan (NIH) ,  LOUKINOV Dmitry (NIH) ,  BOUKABA Abdelhalim (Guangzhou Inst. of Biomedicine and Health) ,  HUTCHINS Andrew Paul (Southern Univ. Sci. and Technol. of China) ,  LOBANENKOV Victor (NIH) ,  STRUNNIKOV Alexander (Guangzhou Inst. of Biomedicine and Health)
資料名： Epigenetics & Chromatin (Web)  (Epigenetics & Chromatin (Web))
巻： 9  号： Aug  ページ： 9:35 (WEB ONLY)  発行年： 2016年08月 
JST資料番号： U7028A  ISSN： 1756-8935  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 背景:癌細胞における共通の異常は,生殖細胞特異的蛋白質の活性化である。その中のDNA結合蛋白質は,正常細胞には見られない新規のクロマチン状態を作り出す可能性がある。クロマチン構造蛋白質CTCFのパラログである生殖細胞特異的転写因子BORIS/CTCFLは,頻繁に癌細胞において誤って活性化され,生殖細胞様な転写プログラムのためのエピゲノムを再構築する。共通する悪性腫瘍の別の特徴は,遺伝子発現とゲノム反復配列のエピジェネティック状態の変化であり,それらは隣接する遺伝子の転写を変え,転移時に体細胞突然変異を引き起こす可能性がある。転移因子やその他の反復配列におけるBORISの役割は研究されていない。結果:自己再生に対しBORIS依存性であるK562癌細胞において,クロマチン免疫沈降マイクロアレイおよびクロマチン免疫沈降シークエンスを用いたBORISおよびCTCFとDNA反復配列の結合研究は,これらの蛋白質が結合する3つのクラス領域を明らかにした。それらの領域は,BORISとCTCFが結合する領域,CTCFだけが結合する領域,またはBORISだけが結合する領域であった。CTCFのみの濃縮は,進化的に古く不活性化している反復配列クラスの特徴であるが,BORISおよびCTCFの共結合は,性質が不明の繰り返し反復配列で優勢に生じる。これらの反復配列は,スタッガード結合(CTCFおよびBORISが交互にずれて結合する結合様式)部位のクラスターを形成する。これは,CTCFおよびBORIS共結合のための前提条件である。同時に,BORISは,進化的に若く,転写されかつ移動可能なゲノム反復配列ファミリーSVAの特定の部分集合に優先的に結合する。CTCFとは異なり,BORISはin vivoでSVA反復配列のVNTR領域に顕著に結合する。これはSVAの発現制御におけるBORISの役割を示唆している。RNAシークエンス分析は,SVAによるプロモーター捕捉を除き,BORISがDNAおよびヒストンのメチル化と並行してSVA発現のリプレッサー(抑制因子)として機能することを示す。結論:したがって,BORISは,SVA反復配列に結合して,SVA反復配列を制御する。これは,本質的に,BORIS結合部位のクラスターを介した可動性のCpGアイランドである。この発見は,活性化した時にヒトゲノム中で活発に転移する転移因子の最も新しいクラスの制御と抑制について,包括的に生殖細胞特異的転写制御因子であるBORISの新しい機能を明らかにする。癌細胞におけるBORISのこの機能は,おそらく生殖細胞における役割を反映している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *DNA結合タンパク質 ,  *転写因子 ,  ヒト ,  腫瘍細胞 ,  培養細胞 ,  ヌクレオチド配列 ,  反復配列 ,  トランスポゾン ,  *分子認識 ,  分子間相互作用 ,  DNA【核酸】 ,  *遺伝的調節 ,  生物活性 ,  生殖細胞
準シソーラス用語： *BORIS ,  CpGアイランド ,  CTCF ,  DNA反復配列 ,  SVA ,  腫瘍細胞株 ,  *転写制御

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  遺伝子発現  (EC02040Q)

タイトルに関連する用語 (10件)： 癌 ,  蛋白質 ,  クラス ,  ゲノム ,  反復配列 ,  標的 ,  ヒト ,  SVA ,  転移因子 ,  選好性