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J-GLOBAL ID:201602219907211273   整理番号:16A0266177

3Dモデリングを通じた2次元図面作成における基礎製図教育の効果に関する検討

Effect of Fundamental Drewing Education for 2D Drawing though 3D Modeling
著者 (2件):
資料名:
巻: 20  号:ページ: 63-70  発行年: 2016年02月29日 
JST資料番号: L3556A  ISSN: 1349-4910  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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図面は技術者にとって最も重要な情報伝達方法であり,製造現場では,設計者が思い描く立体の形状や構造を2次元投影図法により作図しながら行なう2次元設計が中心であった。そのため,大学における製図教育でも,2次元設計のためのカリキュラムが実施されてきた。しかし,製図がCADで行われるようになり,さらに3DCADが普及してきた昨今,「基礎製図は必要無い」として,高等教育や企業における新入社員教育等では,手書き製図をはじめ基礎的な製図教育を省略し,はじめからCADを用いた製図教育を行うケースが多くなっている。一方,安易なCAD導入に対する弊害も危惧されている。そこで,本研究では,基礎製図教育の必要性について再検討することを目的とした。そして,3Dモデリングを通じた2次元図面作成の教育を行う上で,はじめから3Dモデリングの教育を行うよりも,事前に基礎的な製図教育を行った後に3Dモデリング教育を行う方が2次元図面の作図および理解には効果的ではないかという仮説をたて,実験的教育を行った。その結果,3Dモデリング作成においては,モデリング時間やモデリングの正確性などに関して基礎製図教育の効果はほぼ認められなかった。また,2次元図面作成では,作業時間については両グループに相違は認められなかったものの,寸法の配置など「読みやすさ」を考慮した図面が作成できるかについては基礎教育を行わなかつたグループよりも基礎教育を行ったグループの方が優れていた。さらに,理解度テストにおいても同様に,基礎教育を行ったグループの方が優れていた。本研究結果を踏まえると,確かに作業時間などの効率性についてはあまり影響は認められなかったが,仕上がり品質,特に「読み手を考慮した」品質に大きく影響することが示唆された。したがつて,CADを用いた製図のための教育を行う場面においても,基礎的な製図教育は必要であると結論づける。
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分類 (3件):
分類
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人間機械系  ,  製図・図学  ,  通信網 
引用文献 (12件):
  • 岩田 亮,平野 重雄:アイデアを具現化する際の描きの重要性に関する-考察,図学研究,42,1~6,2008
  • 八木 秀次,有光 隆:製図教育におけるCAD の導入と学生の反応,工学教育研究講演会講演論文集,61,594~595,2013
  • 森 和夫:見直されるべき基礎技能教育の大切さ : 現場を離れ「原理原則」を考えさせる経験が応用力のある技能者をつくる,企業と人材,48, 8~13,2015
  • 上村 匡敬:CADと3D プリンタによる設計教育,設計工学・システム部門講演会講演論文集,2014 (24),"2503-1"~"2503-4",2014
  • 長坂 保美:日本工業大学における3 次元CAD 教育の試み,大学教育と情報,2013(1),17~19,2013
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