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J-GLOBAL ID：201602220293798790   整理番号：16A0587247

水素爆発減災システムの開発

著者 (1件)： 斎藤寛泰 (芝浦工大)
資料名： 日本機械学会誌  (Journal of the Japan Society of Mechanical Engineers)
巻： 119  号： 1172  ページ： 422  発行年： 2016年07月05日 
JST資料番号： F0228A  ISSN： 0021-4728  CODEN： NKGKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福島第一原子力発電所建屋が水素爆発で破壊され,放射性物質が広領域に拡散して甚大な災害になった。全電源を喪失し地震や津波によるダメージが残る現場対応は極めて困難であった。水素は爆発危険度の最上位の燃料であり,この事故でも複数の建屋で次々と爆発が起きた。フィルターベンチレーション等の予防策だけでは不十分である。本稿では,水素爆発の発生を想定した「減災」の観点からのアプローチを紹介した。建屋内を燃え広がる火炎で押し出される未燃混合気を捕集するエアバッグと,火炎をエアバッグ内に侵入させないようにするための消炎素子からなる消炎システムを示した。このシステムを評価するために行った実験室の小型実験および容積数立方メートルの屋外実験により,期待通りの作動確認に言及した。

シソーラス用語： *ガス爆発 ,  *災害 ,  *原子力発電所 ,  *放射性物質 ,  リスク ,  *混合気体 ,  *エアバッグ ,  実験 ,  水素爆発 ,  減災 ,  福島第一原子力発電所 ,  野外実験 ,  *容器 ,  *保護装置 ,  *袋
準シソーラス用語： 危険度 ,  混合気 ,  屋外実験

分類 (2件)： 地震脈動,人工地震,核爆発地震,浅部地下構造などに関連する問題  (DC03060S) ,  原子炉の保守  (MD05040W)

引用文献 (3件)：

• 吉川典彦・大塚輝人・斎藤寛泰・菅野望・大澤洋介・栗原さゆり・平田将大・櫻木健二・高梨成次,水素爆発減災システムの基本設計と基礎実験,安全工学,54-2(2015),122-130.
• 水素爆発減災システムの開発 http://yoskexp-safety.jp/
• International Standard, “Flame arresters - Performance requirements, test method and limits for use“, ISO 16852 : 2008, (2008), p.10.

タイトルに関連する用語 (3件)： 水素爆発 ,  減災 ,  開発