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J-GLOBAL ID：201602220422831677   整理番号：16A0480097

HL-60細胞におけるレシチン化スーパーオキシドジスムターゼによるスーパーオキシドアニオンの掃気

Scavenging of superoxide anions by lecithinized superoxide dismutase in HL-60 cells

著者 (4件)： Ishihara Tsutomu (Dep. of Chemical Biology and Applied Chemistry, Coll. of Engineering, Nihon Univ., 1 Nakagawara, Tokusada, Tamuramachi, Koriyama, Fukushima 963-8642, Japan. [e-mail]) ,  Shibui Misaki ,  Hoshi Takaya ,  Mizushima Tohru
資料名： Molecular BioSystems  (Molecular BioSystems)
巻： 12  号： 1  ページ： 274-282  発行年： 2016年01月 
JST資料番号： W2331A  ISSN： 1742-206X  CODEN： MBOIBW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 4つのレシチン分子へ共有結合的に結合されたスーパーオキシドジスムターゼは(PC-SOD)は,種々の病気の動物モデルにおいて有益な治療効果を持つことが見出された。しかし,これら改善された治療効果の根底にあるメカニズムは,解明されてなかった。PC-SODは,細胞膜および細胞のリソソームに局在することが以前に示された。本研究では,HL-60ヒト前骨髄球性白血病細胞におけるPC-SODのスーパーオキシドアニオン掃気活性を評価した。SODと比べて,PC-SODは無細胞系においてわずか17%の掃気活性しか持たなかった。にもかかわらず,PC-SODまたはSODを含む細胞懸濁液における酵素活性の解析により,PC-SODおよびSODはHL-60細胞により産生された細胞外スーパーオキシドアニオンの掃気に対しほとんど等しい活性を示した。さらに,細胞外スーパーオキシドアニオンの掃気に対する活性は,細胞膜のけるPC-SOD量の増加とともに増加した。さらに,PC-SODは,細胞内スーパーオキシドアニオンの掃気に対し明白な阻害作用を示さなかった。細胞膜とPC-SODの会合は,その有益な治療効果において鍵的役割をすることをこれらの結果が示唆した。したがって,この知見は,PC-SOD治療に対する標的病気の選択のための論理的根拠を与える可能性がある。Copyright 2016 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *HL60細胞 ,  *レシチン ,  *スーパーオキシドジスムターゼ ,  *スーパーオキシドアニオン ,  *掃気 ,  共有結合 ,  実験動物 ,  病態モデル ,  効果 ,  有効性 ,  臨床医学 ,  治療法 ,  細胞膜 ,  リソソーム ,  急性前骨髄球性白血病 ,  無細胞系 ,  懸濁液 ,  細胞 ,  酵素活性度
準シソーラス用語： 動物モデル ,  治療効果 ,  治療 ,  前骨髄球性白血病 ,  細胞懸濁液 ,  酵素活性

分類 (3件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  脂質一般  (EB05010B) ,  酵素一般  (EB09010D)

タイトルに関連する用語 (5件)： 細胞 ,  レシチン ,  スーパーオキシドジスムターゼ ,  スーパーオキシドアニオン ,  掃気