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J-GLOBAL ID:201602220920670625   整理番号:16A0145993

通路に設置した回転する磁石による歩行者の通過検出手法

著者 (7件):
資料名:
巻: 2015  号:ページ: 691-699  発行年: 2015年07月01日 
JST資料番号: L6741A  ISSN: 1882-0840  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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屋内での位置推定に有用な情報の1つに特定地点の通過イベントが挙げられる。本稿での通過イベントとはある地点において歩行者がある方向から来て地点を任意の方向へ通過する行動で,移動経路識別,位置推定誤差の修正等に利用可能である。本研究では屋内の歩行者を想定し,特別な動作を必要とせず通過と移動方向を判別可能な通過検出手法を提案する。提案手法では,端末をポケットや鞄に入れたままでも通過を検出できるようにするために,布や革等に遮られにくい磁場を用いる。しかし,自然界に存在し得る磁場を利用すると過検出の原因となるため,磁石により自然界に存在しない特徴的な磁場を発生させる。そして端末の磁気センサがその特徴的な磁場を検知したとき,歩行者が通過したと検出する。本研究では,特徴的な磁場を生成するためにモータで磁石を回転させて周期的に変動する磁場を生成する。また通過方向を検出できるようにするために2つの磁石を異なる周波数で回転させる。周期的に変動する磁場を磁気センサで計測し,磁場マーカであるかを判別しやすくするために主成分分析とバンドパスフィルタを行う。そして周波数解析を行い,特定の周波数成分の極大値から通過と通過方向を検出する。通過検出と通過方向検出が可能であるかを評価する実験を行い,磁石と端末の距離が75cm以下であれば100%の精度で通過を検出でき,94%の精度で通過方向を検出可能であった。(著者抄録)
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