抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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耳川水系では,2005年の台風14号災害により山地部からの大量の土砂生産が発生し,ダムの本格的な堆砂対策が必要となった。これを受けて,山地から海までを視野に入れた「耳川水系総合土砂管理計画」が2011年に宮崎県により策定され,その中心的な役割を担う耳川水系の本川ダム群の「ダム通砂」運用が2017年度から予定されている。耳川では九州電力(株)の管理する山須原,西郷及び大内原ダムの連携によるダム通砂が計画されており,現在,洪水時に十分な水位低下を実現させるためのクレストゲート改造工事が山須原・西郷ダムで進められている。本論文では,1)耳川水系のダム群の土砂管理の必要性,2)土砂管理方策としてのダム通砂の選択の妥当性,3)通砂効果の確認や最適な運用ルールの策定に向けた数値シミュレーション,4)ダム改造による通砂機能特性に関する水理模型実験,5)ダム通砂に向けたダム改造工事内容と先進的な改造技術,さらには,6)通砂運用開始後のダム下流の環境影響評価,7)通砂開始前に行う土砂管理補助工法の導入などについて述べる。(著者抄録)