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J-GLOBAL ID：201602221174544631   整理番号：16A0053437

環境調和型セラミックス触媒材料の研究動向 バイオマスから低級オレフィン転換のための触媒材料

著者 (2件)： 高橋厚 (National Inst. of Advanced Industrial Sci. and Technol. (AIST)) ,  藤谷忠博 (National Inst. of Advanced Industrial Sci. and Technol. (AIST))
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 51  号： 1  ページ： 42-45  発行年： 2016年01月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： バイオエタノールからプロピレンを合成するための触媒候補として,ゼオライト系触媒,メゾ多孔体系触媒,金属酸化物系触媒の特徴を紹介する。1)ゼオライト系触媒として,8員環のチャバサイト系(アルミノシリケートおよびシリコアルミノフォスフェート)および10員環のZSM-5,ZSM-11が有力な触媒として報告されている。その特徴について,細孔径や酸特性の選択や添加物の改良によって高いプロピレン選択性が得られる一方,脱アルミニウムや炭素質析出により劣化する問題があることを説明する。2)メゾ多孔体系触媒は,細孔面積の割合が大きく高い選択性が期待される新しい触媒材料である。その特徴について,構造が壊れやすく,特に酸点を持たせるためにアルミニウムを導入すると,さらに構造が脆弱になることを説明する。3)金属酸化物系触媒は,エタノールを接触させた場合,その酸化物表面が持つ酸塩基性の違いによりさまざまな化合物の生成が認められる。その特徴について,高いプロピレン生成活性を持ち,炭素析出性が少なく寿命が長いことを説明する。

シソーラス用語： バイオマス ,  *ポリプロピレン ,  *触媒 ,  ゼオライト ,  多孔質体 ,  金属触媒 ,  *脂肪族アルコール ,  化学合成 ,  セラミック
準シソーラス用語： ゼオライト触媒 ,  バイオエタノール ,  メソ多孔質体 ,  酸化物触媒

分類 (2件)： 貴金属触媒  (CB06122I) ,  アルケン  (CF03030T)

引用文献 (20件)：

• http://www.enecho.meti.go.jp/policy/fuel/080404/
• H. Oikawa, Y. Shibata, K. Inazu, Y. Iwase, K. Murai, S. Hyodo, G. Kobayashi and T. Baba, Appl. Catal. A, 312, 181(2006).
• T. Inoue, M. Itakura, H. Jon, Y. Oumi, A. Takahashi, T. Fujitani and T. Sano, Microporous Mesoporous Mater., 122, 149 (2009).
• 三菱化学(株), 特開 2007-291076.
• T. Sano, T. Murakami, K. Suzuki, S. Ikai, H. Okado, K. Kawamura, H. Hagiwara and H. Takaya, Appl. Catal., 33, 209 (1987).

タイトルに関連する用語 (8件)： 環境調和型 ,  セラミックス ,  触媒材料 ,  研究 ,  動向 ,  バイオマス ,  オレフィン ,  転換