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J-GLOBAL ID:201602221270693486   整理番号:16A0298294

亜熱帯北大西洋Izana山GAW観測所における新粒子形成の気候学

Climatology of new particle formation at Izana mountain GAW observatory in the subtropical North Atlantic
著者 (6件):
資料名:
巻: 14  号:ページ: 3865-3881 (WEB ONLY)  発行年: 2014年04月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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亜熱帯北大西洋高地における新粒子形成(NPF)現象の気候学について示す。IzanaGAW(全球大気監視)観測所(海抜2373m;カナリア諸島,Tenerife)にて測定された4年間のデータ(2008年6月~2012年6月)を解析した。測定データは数サイズ分布(10~600nm),反応性気体(SO2,NOx,O3),太陽放射成分,気象データである。NPFは,昼間に下部自由対流圏を乱す地形性上昇気流による境界層からの気相前駆物質輸送と関連している。平均して,全日程の30%がNPF現象を含む。研究期間での新粒子形成と成長速度の平均値は,それぞれ0.46cm-3・s-1と0.42nm・h-1である。明確なNPF季節性(5~8月)があり,その時期にNPFは月のうち50~60%の日にちを占める。新粒子形成と成長速度の月平均値はこの季節に高く,それぞれ0.49~0.92cmー3・sー1と0.48~0.58nm・h-1である。NPF現象が生じている期間,SO2,UV放射,上昇風はイベントがない状態よりも高い値を示す。SO2以外の成分が特定期間に寄与しているが,SO2が前駆物質として重要な役割を果たしていることを全体データセットは示す。気相硫酸の凝縮が特定期間を除き年の大部分(約70%)において測定された粒子成長を説明する。5月において,最大平均成長速度(約0.6nm・h-1)と最小硫酸寄与(約13%)を観測し,他の凝縮蒸気の有意な関与を示唆する。SO2がNPF現象頻度の経年変動性における最も有効な影響を与えるパラメータである。凝縮によるシンクは他の山岳観測所と類似した特徴を示し,NPF現象時に高い値を示す。Izana観測所がサハラ大気層内にある時期の夏季観測は,ダスト粒子が新しく形成される粒子に凝集シンクとして重要な役割を果たしていることを示唆する。硫酸蒸気の凝縮シンクに対するダスト粒子の寄与は中程度である(平均約8%)。一セットのNPF現象において2つの粒子形成モード同時に生じることを同定した。2つの粒子形成モードは異なる速度で進化し,これらに対してより進んだ研究が必要である。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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粒状物調査測定  ,  雲と降水の微物理 

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