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J-GLOBAL ID：201602221341154808   整理番号：16A0215171

好気微生物反応を利用した生物系廃棄物の乾燥

Drying of Bio-waste Utilizing Aerobic Biodegradation

著者 (4件)： 金子栄廣 (山梨大学大学院総合研究部) ,  伊藤浩二郎 (山梨大学大学院総合研究部) ,  平山けい子 (山梨大学大学院総合研究部) ,  平山公明 (山梨大学大学院総合研究部)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management)
巻： 27  ページ： 1-6 (J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： L1596A  ISSN： 1883-5856  CODEN： HSJGCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生物系廃棄物の多くは水分を多く含むが,乾燥させれば固形燃料として使用できる程度の発熱量を保有する。これを効率よく乾燥させることができれば,固形廃棄物燃料として有効利用できる可能性がある。本研究では,コンポスト化反応に代表される好気微生物反応に着目し,この反応を利用することによる効率的な乾燥について検討した。好気微生物反応を起こさない材料とこの反応を伴う材料をそれぞれカラムに充填して通気を行い,水分量変化を調べて比較した。その結果,好気微生物反応がある材料では温度が上昇するため水分蒸発が促進されることが確認された。また,本研究で使用した材料の場合,好気微生物反応に伴って放出される反応熱量は,蒸発潜熱と材料や通気の昇温に要する熱量より大きいことがわかった。反応熱を有効に利用できれば,より効率よく乾燥が行える可能性があることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *乾燥 ,  固体燃料 ,  熱量 ,  堆肥化 ,  実験 ,  含水量 ,  *反応熱 ,  潜熱 ,  *廃棄物 ,  発熱量 ,  カラム実験 ,  通気法 ,  廃棄物処理 ,  改変
準シソーラス用語： 通気 ,  固形燃料 ,  コンポスト化 ,  水分量 ,  *バイオ廃棄物

分類 (4件)： 廃棄物処理  (FK01040I) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  ごみ処理  (SC05030O) ,  資源回収利用  (SC05060V)

引用文献 (15件)：

• 1) 井上貴仁,平山けい子,平山公明,金子栄廣:好気性微生物反応を利用した生物系廃棄物の乾燥による固形燃料化,第42回土木学会関東支部技術研究発表会,VII-19 (2015)
• 2) 大熊 修,林 順一,福永泰幸,足立義男,増井 芽,西田尚史,田中 努:エネルギー自立型堆肥化・炭化プロセスの開発 (炭化設備の導入),第21回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集,pp.439-440 (2010)
• 3) 前 奈緒子,勝美 武,乾 徹,前 一廣:エクセルギー効率に基づくバイオマス廃棄物の変換スキーム評価法の検討,第23回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集,pp.333-334 (2012)
• 4) 中崎清彦:有機性廃棄物のコンポスト化,混相流,第13巻,第2号,pp.117-125 (1999)
• 5) 野呂瀬幸政,岩渕和則,R.B. Saludes:食品廃棄物のコンポスト化における適正含水率,農業施設,第39巻,第4号,pp.285-294 (2009)

タイトルに関連する用語 (3件)： 好気微生物 ,  生物 ,  廃棄物