抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の都市システムは製造業の発展が広域中心都市への支所集積をもたらし,その管理・事業部門の立地が広域中心都市を形成したという特徴がある。本論文では,重要なオフィスが立地する都市では都市間関係も強くなるとの仮定に基づき,複数事業所配置をもとに事業所に重みづけを施して都市間関係を評価する手法を用い,日本の都市システムを検討した。具体的には,東京,大阪,名古屋,福岡の各都市について企業ごとに本社が立地すれば3点,支社の立地が2点,営業所の立地が1点,事務所が立地しなければ0点と得点をつけ,3)に企業を対応させて定義した地理行列をもとに都市間関係を表す4次対称行列を導出した。それをもとに都市間関係の強さと,都市の拠点性を表す指標として各都市の次数を求め,1)化学,2)鉄鋼,3)電気機器,4)輸送用機器に関する製造企業の1985年と2009年での都市間関係を可視化した。その結果,業種によって特定郡市に卓越した支所配置が見られ,業種の違いによって都市間関係に違いが見られることが確かめられた。