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J-GLOBAL ID：201602222226339829   整理番号：16A0777762

有機一次元細孔中の有機ラジカルの分子配向と運動

Molecular Dynamics and Orientation of Organic Radicals in Organic 1D Nanochannels

著者 (1件)： 小林広和 (日本大 文理 自然科研)
資料名： 日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要  (Proceedings of the Institute of Natural Sciences, Nihon University)
号： 51  ページ： 339-349  発行年： 2016年03月23日 
JST資料番号： S0033A  ISSN： 0369-3562  CODEN： NDBSAL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ここでは,有機一次元細孔物質(ホスト)中の,4位置換TEMPO(4-X-TEMPO)ラジカル(ゲスト)の分子運動と配向を,電子スピン共鳴(ESR)およびeasyspinシミュレーションプログラムを用いて研究したことを,総説した。ホストとしてのトリス(o-フェニレンジオキシ)シクロトリホスファゼン(TPP)および2,4,6-トリス(4-クロロフェノキシ)-1,3,5-トリアジン(CLPOT)における細孔内の4-X-TEMPOラジカルは,それぞれ一軸性の回転拡散運動を示した。TPPは,ラジカルサイズが大きくなるにつれて,活性化エネルギーE_aの値も大きくなった。これは,ラジカルサイズが大きくなるにつれて,細孔壁とラジカルとの間の立体障害が増大することが原因であると考えた。しかし,CLPOTは,ラジカルの置換基やスペーサーの種類に依存せず,ほぼ同じ分子配向やE_aを示した。これは,CLPOTの細孔径がラジカルに比べて大きく,細孔壁とラジカル,またはラジカルとスペーサーの相互作用が小さいためであると考えた。

シソーラス用語： ESR【磁気共鳴】 ,  *ラジカル ,  有機磁性体 ,  分子動力学 ,  *包接化合物 ,  *窒素複素環化合物 ,  ホスファゾ化合物 ,  シミュレーション言語 ,  分子配向
準シソーラス用語： easyspin ,  シミュレーションプログラム ,  *トリアジン類 ,  *ホスト-ゲスト系 ,  有機ラジカル

分類 (2件)： 分子化合物  (CE02000C) ,  トリアジン  (CF07107M)

タイトルに関連する用語 (4件)： 細孔 ,  有機ラジカル ,  分子配向 ,  運動