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J-GLOBAL ID：201602222297157759   整理番号：16A1333164

ハイパースペクトル画像による植生情報の時空間変動解析

著者 (6件)： 吉川慶 (北大 大学院農学院) ,  矢崎友嗣 (北大 大学院農学研究院) ,  井手玲子 (環境研) ,  栗原純一 (北大 大学院理学研究院) ,  小熊宏之 (環境研) ,  平野高司 (北大 大学院農学研究院)
資料名： 北海道の農業気象  (日本農業気象学会北海道支部会誌)
号： 68  ページ： 11-20  発行年： 2016年11月24日 
JST資料番号： L1945A  ISSN： 0915-6062  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 植物の光合成の日変化や季節変化を直接関係速するには,個葉や群落と大気間のガス交換を計測する手法が用いられるが,広域あるいは非接触で光合成ポテンシャルを観測する手法として分光反射率を計測する分光リモートセンシングが広く使用されている。2014年に超小型衛星「RISING-2」が打ち上げられた。搭載されている液晶フィルタカメラは,分光反射情報を取得できるハイパースペクトルカメラである。本稿では,この衛星から得られた分光反射情報から,現在の植生指数を算出し,反射スペクトルから種によるフェノロジーの違いを明らかにした結果を,次の項目に沿って記述した。1)対象サイトは苫小牧の二次遷移が進行中の植生である,2)植生状態と対象植物,3)分光反射測定,4)地上データの取得,5)データ解析(反射スペクトルの計算と植生指数,統計解析),6)反射スペクトルと微分反射スペクトル,7)SPAD値と植生指数の比較,8)植生指数の窓間分布,9)植生指数の季節変化,である。反射スペクトルにより植物の典型的な季節変化を観測することができた。SPAD値と植生指数を比較した結果,NDVI,CI,CCIに及ぼす有意な相関が得られた。

シソーラス用語： *植生 ,  *スペクトル画像 ,  *リモートセンシング ,  光合成 ,  日変化 ,  季節的変動 ,  植物群落 ,  ガス交換 ,  人工衛星 ,  反射スペクトル ,  *正規化植生指数 ,  *画像処理
準シソーラス用語： ハイパースペクトルカメラ ,  *ハイパースペクトル画像 ,  二次遷移 ,  時空間変動 ,  苫小牧 ,  分光反射率

分類 (4件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  分光法と分光計一般  (BD07041Q) ,  リモートセンシング一般  (AD04000L) ,  図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (22件)：

• Asrar, G., 1989: Theory and applications of optical remote sensing. John Wiley & Sons, New York, 734pp.
• Gitelson, A. A., Merzlyak, M. N., and Lichtenthaler, H. K., 1996: Detection of red edge position and chlorophyll content by reflectance measurements near 700 nm. Journal of Plant Physiology, 148, 501-508.
• Miller, J. R., Wu, J., Boyer, M. G., Belanger, M., and Hare, E. W., 1991: Seasonal patterns in leaf reflectance red-edge characteristics. International Journal of Remote Sensing, 12, 1509-1523.
• 玖村敦彦・石井龍一,1971:葉における光の反射・吸収・透過.作物の光合成と物質生産(戸苅義次監修),養賢堂,東京,pp.29-34.
• 栗原純一・高橋幸弘・武山芸英・金井美一・若生一広,2014:超小型衛星 RISING-2 搭載 マルチスペクトル望遠鏡(特集 広がりを見せる衛星利用).O plus E: Optics・Electronics,36,398-401.

タイトルに関連する用語 (4件)： ハイパースペクトル画像 ,  植生 ,  時空間変動 ,  解析