抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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チャンドラー・モデルの限界は,1)企業の統合を過度に重視し,1980年代以降の脱統合とネットワーク化の進展を軽視したこと,2)文化の役割に着眼しなかったこと,3)流通業におけるチェーンストアのシアーズ・ローバックは取上げたが,サービス業全般を軽視したことにあると筆者は考える。彼のモデルが経営環境(市場と技術)に適合しなくなった理由も様々に言われるが,まず文化は需要サイドの市場の性質に大きく影響する。同時に供給サイドの企業組織や企業体質にも大きく影響し,結局経営者・労働者の行動に影響することになる。また20世紀後半の歴史はチャンドラーの予見とは逆方向に進んでしまった。資本市場では内部資本市場ではなく外部資本の役割が重要となり,労働市場では従業員の流動性が高まった。