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J-GLOBAL ID：201602222924894090   整理番号：16A0405215

木殺しが接着強度に及ぼす効果-木材表層部へ水分・熱を付与した場合の木殺しの効果-

著者 (5件)： 片山雄太 (京大 大学院) ,  澤田豊 (京大 大学院) ,  簗瀬佳之 (京大 大学院) ,  藤原裕子 (京大 大学院) ,  藤井義久 (京大 大学院)
資料名： 日本木材学会大会研究発表要旨集(完全版)(CD-ROM)  (日本木材学会大会研究発表要旨集(CD-ROM))
巻： 66th  ページ： ROMBUNNO.F27-05-1030  発行年： 2016年03月03日 
JST資料番号： L1221B  ISSN： 1349-0532  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 木殺しとは玄翁で接合面をたたき,その表層部を圧縮させる技法で,これを接着に用いると,接着剤に含まれる水分で圧縮された表層部が回復し,接着面同士の密着度が高まる効果が期待できる。本研究では,木材表層部に水分・熱を付与させた後木殺しを行い接着した試験体について,せん断強度と木部破断率を評価し,接着剤層を非破壊的に観察するためX線CT観察も行った。接着剤層のCT観察画像から木殺しを行った接着剤層に高密度の層が観察された。このことから木殺しによって圧縮された面が回復し木材同士で密着度が高くなる効果を及ぼしていると考えられる。水や熱を付与せず接着面に木殺しを行い木殺し時の圧縮力が0.61MPaのものが最も接着強度が高かった。また,表層部を熱水で軟化させた試験体で木部破断率が高くなる傾向が見られた。このことから,熱水で木材表層部を軟化させた場合接着剤層が薄く強度が高くなり,木部で破断しやすくなる可能性が考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *接着強さ ,  *表層 ,  密着性 ,  剪断強さ ,  非破壊測定 ,  *X線CT ,  水分 ,  加熱 ,  *熱水 ,  断層画像 ,  圧縮力 ,  機械的性質 ,  強度 ,  *検査 ,  *X線検査 ,  *放射線検査 ,  *X線診断 ,  *非破壊検査
準シソーラス用語： *木殺し

分類 (1件)： 製材・加工  (FF05032S)

タイトルに関連する用語 (5件)： 木 ,  接着強度 ,  木材 ,  表層部 ,  水分