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J-GLOBAL ID：201602223883399557   整理番号：16A0475797

マーセル化したセルロースの溶液の不思議

The Wonder of Mercerized Cellulose Solutions

著者 (1件)： 巽大輔 (九大 大学院農学研究院)
資料名： Cellulose Communications  (Cellulose Communications)
巻： 23  号： 2  ページ： 65-70  発行年： 2016年06月01日 
JST資料番号： L3993A  ISSN： 1342-730X  CODEN： CCOMFD  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 由来の異なるセルロースの溶液特性について述べた。溶媒が溶質のコンフォメーションを維持していた。マーセル化したセルロースの溶液のレオロジーを測定したところ,元のセルロースとは,弾性率の周波数依存性が異なった。静的および動的光散乱を行った。マーセル化セルロースは溶液中で凝集を形成することが分かった。解析法について述べた。マーセル化セルロース溶液の動的粘弾性測定で観察された長時間緩和の正体が溶液中に含まれる凝集体の並進拡散運動であることを述べた。溶液の粘弾性特性はマーセル化よび酸加水分解の順序を入れ替えると大きく異なることが分かった。

シソーラス用語： *マーセル化 ,  *セルロース ,  *高分子溶液 ,  粘弾性 ,  加水分解 ,  凝集 ,  立体配座 ,  光散乱 ,  レオロジー ,  動的粘弾性 ,  酸加水分解 ,  機械的性質

分類 (2件)： 多糖類  (CF10054P) ,  高分子溶液の物性一般  (CG02011K)

引用文献 (13件)：

• Tamai, N., Tatsumi, D., Matsumoto, T., Biomacromolecules, 5, 422 (2004).
• Doi, M., Edwards, S. F., “The Theory of Polymer Dynamics”, Oxford University Press, 1986.
• 玉井伸岳、巽 大輔、松本孝芳,Cellulose Commun.,9,127(2002).
• 巽 大輔,Cellulose Commun.,17,48(2010).
• Aono, H., Tamai, N., Tatsumi D., Matsumoto, T., Nihon Reoroji Gakkaishi, 32, 169 (2004).

タイトルに関連する用語 (3件)： マーセル化 ,  セルロース ,  溶液