文献

J-GLOBAL ID：201602225154902111   整理番号：16A0897209

ジオポリマーおよびその建材分野における実用化に向けて その1 硬化機構および反応生成物

著者 (1件)： 李柱国 (山口大 大学院)
資料名： 建材試験情報  (JTCCM Journal)
巻： 52  号： 9  ページ： 2-7  発行年： 2016年09月01日 
JST資料番号： S0790A  ISSN： 0289-6028  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ジオポリマ(GP)の硬化機構,生成物とその構造を説明し,高炉スラグ微粉末(BFS)との相違を考察した。GPはアルカリ刺激によりアルミノシリケート材料からのSiO₄とAlO₄四面体が溶出し,縮重合して生成物は無定形のN-A-S-Hゲルである。メタオカオリン,フライアッシュを用いた場合には非晶質N-A-S-Hゲルが生成する。三次元ネットワーク構造を有し,非晶質特性により耐酸性・耐火性に優れる。BFSのアルカリ刺激による生成物はC-A-S-Hゲルで,単量体の縮重合度が低く三次元構造でないと考えられる。GPは廃棄物・産業副産物を主原料とし,循環型社会構築に向けたセメントに替わる材料と考えられる。

シソーラス用語： *無機重合体 ,  セメント ,  アルミノケイ酸塩 ,  *重縮合 ,  微粉体 ,  *非晶質 ,  ネットワーク構造 ,  三次元 ,  水和物 ,  産業廃棄物
準シソーラス用語： *ジオポリマ ,  高炉スラグ微粉末 ,  産業副産物

分類 (2件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H) ,  無機重合体  (YH07140R)

引用文献 (31件)：

• http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5590.html
• http://www.jcassoc.or.jp/cement/1jpn/jg1.html
• L. K. Turner, and F. G. Collins: Carbon dioxide equivalent (CO₂-e) emissions: A comparison between geopolymer and OPC cement concrete, Construction and Building Materials, Vol.43, pp.125-130, 2013
• J. Davidovits: Synthetic mineral polymer compound of the silicoaluminates family and preparation progress, US Patent No.4472199, 1984.9.18
• A. Palomo, et al.: A review on alkaline activation: new analytical perspectives, Material and Construction, Vol.64, No.315, 2014.9

タイトルに関連する用語 (5件)： ジオポリマー ,  建材 ,  実用化 ,  硬化 ,  反応生成物