部分的加水分解グアガムは腸内微生物とSCFAを調節することによりマウス腸炎症を軽減する

TAKAGI Tomohisa; NAITO Yuji; HIGASHIMURA Yasuki; USHIRODA Chihiro; MIZUSHIMA Katsura; OHASHI Yuji; YASUKAWA Zenta; OZEKI Makoto; TOKUNAGA Makoto; OKUBO Tsutomu; KATADA Kazuhiro; KAMADA Kazuhiro; UCHIYAMA Kazuhiko; HANDA Osamu; ITOH Yoshito; YOSHIKAWA Toshikazu

文献

J-GLOBAL ID：201602226503199532 整理番号：16A1191442

部分的加水分解グアガムは腸内微生物とSCFAを調節することによりマウス腸炎症を軽減する

Partially hydrolysed guar gum ameliorates murine intestinal inflammation in association with modulating luminal microbiota and SCFA

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資料名：
巻： 116 号： 7 ページ： 1199-1205 発行年： 2016年10月14日
JST資料番号： B0336A ISSN： 0007-1145 CODEN： BJNUA 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：イギリス (GBR) 言語：英語 (EN)

部分的加水分解グアガム(PHGG)はグアガムから調製された水溶性食物繊維で,食品の安定剤や増粘剤として使用されている。本研究ではマウス結腸炎モデルの結腸損傷に対するPHGGの保護効果を検討した。7週齢雄マウスを2群に分け,対照食または5%PHGG添加食を2週間与えた。2週間目に2,4,6-トリニトロベンゼンスルホン酸投与により結腸炎を発症させ,結腸粘膜損傷度,好中球浸潤,TNFα発現,腸内細菌叢,短鎖脂肪酸濃度を調べた。その結果PHGG投与により結腸粘膜でのTNFα発現と好中球浸潤が有意に減少し,腸炎症が軽減した。これは盲腸細菌と短鎖脂肪酸の変化によるものと考えられた。この機構を解明するにはさらなる研究が必要であるが,PHGG投与がヒトの炎症性腸疾患治療に利用できると考えられた。

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澱粉以外の多糖類 , 消化器の基礎医学

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