抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,層状結晶構造を有する酸化物のうちイオン交換能を有するものに無機物質を限り,その層問の特性を利用して得られるハイブリッド(層間化合物,層表面への官能基の固定,剥離ナノシートを利用したハイブリッド)について取りあげる。有機物質としては有機分子/イオン,ポリマーなど,特に限定しない.また,無機粒子の形状,粒径およびその分布は,得られるハイブリッドの性質(特に機械的強度やガス透過性)に大きな影響を与えるが,ここでは特に触れない。層状物質の大きな表面積を利用して,イオン交換や層間イオンヘの配位などを駆動力に層間にさまざまな物質(ゲスト)を導入(インターカレーション)しての層間化合物の合成(ゲストが層間に導入されるとそのサイズに応じて層間の距離が拡大)や,層表面への官能基の固定(グラフト),合成した層間化合物ノ官能基をグラフトした層状物質への更なるゲストのインタカレート,層間化合物/官能基をグラフトした層状物質の”ナノシードヘの剥離,さらにポリマーなどのマトリックスとの混合など,多様に”無機一有機ハイブリッド”を設計できる。本稿では,代表的な層状酸化物の構造と特徴,層間を利用してのハイブリッド化などについて解説した。