抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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軽量張付けモルタルと市販の既成調合張付けモルタルを用いたタイル張り試験体を作製し,寒冷地(北海道釧路市)に10年間屋外曝露した後の耐久性試験結果を報告した。試験体は実建屋試験体と小型試験体の2種類で,屋外曝露試験,引張接着強度試験,ひずみ追従性試験を実施した。得られた主な知見は,1)実建屋試験体の引張接着強度は,10年経過後もほぼ一定に推移しており,劣化の兆候は認めらなかった,2)小型試験体の引張接着強度は低下した。既成調合モルタルは3年目以降から,特殊軽量モルタルは10年目に,破壊位置が接着界面に移行した,3)ひずみ追従性試験におけるひずみ伝達率は,いづれのモルタルもほぼ横ばいで,変化の兆候は見られなかった。張付けモルタルが凍結融解作用を受けると,モルタルの剛性が低下することが確認されているが,本研究の範囲内では,ひずみ伝達率は安定しており,劣化の兆候は認められなかった。