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J-GLOBAL ID：201602229531138917   整理番号：16A0993057

付加コンプレックス中におけるOIBとMORBの確認:海洋プレートの層序学・岩石学・地球化学に基づく新たなアプローチ

Recognizing OIB and MORB in accretionary complexes: A new approach based on ocean plate stratigraphy, petrology and geochemistry

著者 (9件)： Safonova I. (Institute of Geology and Mineralogy SB RAS, Koptyuga ave. 3, Novosibirsk 630090, Russia) ,  Safonova I. (Novosibirsk State University, Pirogova St. 2, Novosibirsk 630090, Russia) ,  Safonova I. (Earth and Life Science Institute, Tokyo Institute of Technology, E-16, 2-12-1, Ookayama, Meguro, Tokyo 152-8550, Japan) ,  Maruyama S. (Earth and Life Science Institute, Tokyo Institute of Technology, E-16, 2-12-1, Ookayama, Meguro, Tokyo 152-8550, Japan) ,  Kojima S. (Department of Civil Engineering, Gifu University, Gifu 501-1193, Japan) ,  Komiya T. (University of Tokyo, Meguro, Tokyo 153-8902, Japan) ,  Krivonogov S. (Institute of Geology and Mineralogy SB RAS, Koptyuga ave. 3, Novosibirsk 630090, Russia) ,  Krivonogov S. (Novosibirsk State University, Pirogova St. 2, Novosibirsk 630090, Russia) ,  Koshida K. (University of Tokyo, Meguro, Tokyo 153-8902, Japan)
資料名： Gondwana Research  (Gondwana Research)
巻： 33  ページ： 92-114  発行年： 2016年05月 
JST資料番号： W2249A  ISSN： 1342-937X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 西南日本の4つの付加コンプレックス(AC):秋吉,美濃-丹波,秩父,四万十各帯からの例を用いて,海洋プレート層序学(OPS)及び中央海嶺(MORB)と海洋島(OIB)からの玄武岩の岩石学と地球化学に基づく付加した玄武岩質岩の起源を確認するための新たなアプローチを提示した。この問題の鍵はOPSモデルで,これは中央海嶺から沈み込み帯へと旅する間に海洋プレート上で形成された火成岩と堆積岩の随伴を含んでいる。本稿では,玄武岩類とそれに随伴するOPS堆積物との関係,それらの岩石成因及びそれらの地球化学的特徴によって,玄武岩類の構造環境の復元を行った。西南日本の付加コンプレックスから5タイプのOPSが認められた:(1)砂岩/頁岩;(2)砂岩/頁岩,チャート;(3)砂岩/頁岩,チャート,MORB;(4)砂岩/頁岩,チャート,MORB,斑れい岩(±かんらん岩);(5)OIB,キャップロック炭酸塩,斜面砕屑物,基盤の頁岩/チャートを含む海山OPS。海洋島・中央海嶺・島弧を典型とする,アルカリ,ソレアイト若しくはカルクアルカリ組成の玄武岩質メルトは,それらの主要な斑晶,すなわちかんらん石(ol),単斜輝石(cpx),斜長石(pl)の晶出順序と組成から識別できる。アルカリ及びカルクアルカリ質の苦鉄質溶岩はol→cpx→plの順序で特徴づけられ,ソレアイト質メルトはol→pl±cpxの順序を特徴とする。チタンに富む鉱物,例えばTi-普通輝石,ケルスータイト,Ti-黒雲母はアルカリ溶岩中に典型的に認められる。地球化学に基づく構造識別ダイヤグラムの使用もまた強力なツールで,もし地質学的及び岩石学的データによるサポートがなければ,マグマの混成作用,後マグマ時変質作用,マントルの温度条件の経年変化等によって混乱を来すであろう。我々は,古い火山岩と現代の同等の火山岩について,正規化した多重元素パターン及び鍵となる2成分プロットによる直接的比較を行う琴によって,実行可能でより信頼できる玄武岩識別法が得られると主張する。このOPS-岩石学-地球化学による手法によって,秋吉,美濃-丹波,南部秩父ACの溶岩は海洋島で形成されたという上記の結論の確証が得られた。なぜなら,それらは海山OPS堆積物を伴い,olからplとcpxへと晶出し,Ti-普通輝石とケルスータイトを含み,TiO₂,LREE,Nbに富む。本稿では,美濃-丹波ACの犬山玄武岩と,秩父ACの巨大な御荷鉾緑色岩帯中の鳥羽コンプレックスからの地球化学的データを提示した。犬山玄武岩はジュラ紀の遠海チャートと接しているが,それらの地球化学的特徴は混乱をもたらしている;それらは斑晶としてol及びTi-普通輝石とケルスータイトを有し,したがって,おそらく海山で形成された。鳥羽火山岩は巨大なオフィオライト帯の一部である;それらはフラットからややLREEに富むREEパターンを有し,斑晶の晶出順序はol→plで,2成分プロットではOIB領域にプロットされることから海台での形成が示唆される。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 日本 ,  *付加体 ,  中央海嶺 ,  *玄武岩 ,  プレート ,  西南日本内帯 ,  西南日本外帯 ,  四万十帯 ,  *海底玄武岩 ,  化学組成 ,  微量元素 ,  海洋地殻
準シソーラス用語： 海洋プレート ,  秋吉帯 ,  丹波帯 ,  秩父帯 ,  美濃帯

著者キーワード (6件)： SW Japan ,  Akiyoshi seamount ,  Mino-Tamba AC-Inuyama area ,  Chichibu AC-Mikabu belt ,  Shimanto AC ,  Sequence in crystallization of phenocrysts

分類 (2件)： 火山岩  (DE07040E) ,  岩石圏の地球化学一般  (DD01041C)

タイトルに関連する用語 (7件)： 付加コンプレックス ,  OIB ,  MORB ,  海洋 ,  層序学 ,  岩石学 ,  地球化学