抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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製鋼精錬プロセスでは,脱硫剤としてCaO,CaCO
3,CaC
2等が投入される。脱硫には,機械的撹拌(スターラ)法や,アルゴンなどの不活性ガスと共に脱硫剤の投入を行うインジェクション法がある。これらの脱硫剤は,熔融金属に対して濡れ性が悪く,液面への落下時に粒子背後に空洞を伴う。製鋼工程で,CaOなどの脱硫粒子上に残った残留気泡は,深浸入と脱硫反応に干渉する。本稿では,残留気泡の体積が,球の準静的および超低速浸入に対して,理論的に推定された例を提示する。実験では水槽中への,ポリプロピレン球の落下浸入について,球表面に2種類の撥水剤を施工した場合についても調査した。準静的浸入試験では,槽内空気中に固定した球の下方から,上昇する水面を用いて試験を行った。球に残留する気泡体積の理論予測解析から,速度0.5mm/sでは気泡体積の変化は少ないが,12.5mm/sでは残留気泡体積は,準静的な場合の1.2~2倍になることを示した。