文献

J-GLOBAL ID：201602232439117459   整理番号：16A1190272

交通事故死傷者を低減するための新たな対策-体調変化に起因した事故を防ぐ-

著者 (1件)： 一杉正仁 (獨協医大 法医学)
資料名： 豊田合成技報(Web)  (Toyoda Gosei Technical Review (Web))
巻： 55  ページ： 2-10 (WEB ONLY)  発行年： 2013年12月25日 
JST資料番号： U0904A  ISSN： 1883-9746  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 道路交通事故による死傷者数は驚くほど多く,大きな社会問題である。特に日本では,自動車運転者の体調変化による事故対策は,飲酒運転や高齢認知症による事故対策より後手に回っている。自動車運転者の体調変化に対する施策が講じられてこなかった問題点について概説した。すなわち,包括的な事故分析システムの欠如,死亡例に対する取扱いの問題,専門家の認識の甘さ,関係者の連携の欠如,社会的認識の低さについて述べた。また,体調変化の原因となる疾患や,体調変化直後における運転回避行動について述べた。運転者には社会道徳としての教育と自己管理が,自動車には体調変化への対応技術が求められる。オールジャパンで体調変化による事故予防の実用化を願う。

シソーラス用語： *運転者 ,  *症状 ,  *安全対策 ,  自動車事故 ,  事故防止 ,  主題分析 ,  事故分析 ,  死亡事故 ,  認識 ,  協力 ,  病気 ,  健康管理 ,  自己管理 ,  安全装置 ,  感覚 ,  交通安全
準シソーラス用語： 官民連携 ,  *事故対策 ,  体調 ,  体調不良 ,  交通安全対策

分類 (2件)： 自動車事故,交通安全  (TB01050G) ,  都市問題,都市防災  (RD01030O)

引用文献 (18件)：

• 一杉正仁: 運転者の健康を考える. Prog Med 2012; 32: p1595-1599.
• 中園一郎:我が国における死因究明制度の現状と課題. 法医の実際と研 2011; 54: p1-10.
• 日本法医学会企画調査委員会:日本法医学会課題調査報告,交通事故死剖検例調査. 日法医誌 1997; 51: p120-126.
• 水野幸治, 一杉正仁:交通傷害バイオメカニクス. 自動車技術会, 2003.
• 一杉正仁, 福本正勝 編:事件・事故の原因を探るために. 臨床病理刊行会, 2008.

タイトルに関連する用語 (5件)： 交通事故 ,  対策 ,  体調 ,  起因 ,  事故