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J-GLOBAL ID:201602233359494390   整理番号:16A1332219

腸幹細胞およびオルガノイド培養のためのデザイナーマトリックス

Designer matrices for intestinal stem cell and organoid culture
著者 (8件):
資料名:
巻: 539  号: 7630  ページ: 560-564  発行年: 2016年11月24日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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上皮オルガノイドは,実際の器官が持つ複数の特徴を再現しており,器官の発生,機能,疾患のモデルとして期待されている。しかし,オルガノイドを成長させるための動物由来のマトリックスの特徴はよく分かっていないため,研究や治療でオルガノイドが持つ可能性を完全に引き出すことができていない。本研究では,モジュール性の合成ヒドロゲルネットワークを用いて,腸幹細胞(ISC)の増殖やオルガノイド形成を統御する細胞外マトリックス(ECM)の主要なパラメーターを定義し,過程の各段階で必要とされる機械的環境やECM構成因子が異なることを示す。特に,フィブロネクチンを基盤とした接着のみでISCの生存と増殖に十分だったことは重要である。マトリックスが非常に堅いと,YAP(yes-associated protein1)依存的機構を介して,ISCの増殖が顕著に高まった。一方,ISCの分化とオルガノイドの形成には,柔らかいマトリックスとラミニンを基盤とした接着が必要だった。我々はこれらの知見をもとに,マウスとヒトのISC増殖用の完全合成培養系を構築した。さらに我々は機械的に動的なマトリックスを作製した。このマトリックスは,最初はISCの増殖に最適であり,その後の分化と腸管オルガノイド形成も可能にするため,マウスとヒトの幹細胞由来オルガノイドの培養のための動物由来のマトリックスの代替となるよく定義されたマトリックスが得られた。我々の手法は,現行のオルガノイド培養法のさまざまな制限を克服し,基礎研究および臨床研究への応用性を大いに広げるものである。今回示した原理を拡張することにより,他の種類の幹細胞やオルガノイドの長期培養に最適なデザイナーマトリックスを明らかにすることもできるだろう。Copyright Nature Japan KK 2017
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分類 (2件):
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細胞生理一般  ,  細胞・組織培養法 
タイトルに関連する用語 (5件):
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