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J-GLOBAL ID:201602235011991972   整理番号:16A0627192

中鎖トリグリセリドは高脂肪飼料誘導性肥満マウスにおけるインスリン抵抗性及び炎症を改善する

Medium-chain triglyceride ameliorates insulin resistance and inflammation in high fat diet-induced obese mice
著者 (12件):
資料名:
巻: 55  号:ページ: 931-940  発行年: 2016年04月 
JST資料番号: C0778B  ISSN: 1436-6207  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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目的 本研究の目的は,高脂肪飼料誘導性肥満マウスにおける基礎となる可能な分子メカニズムだけでなく,炎症及びインスリン抵抗性に及ぼす食事性中鎖トリグリセリド(MCT)のin vivoでの影響を調べることであった。方法 雄C57BL/6Jマウス(n=24)に次の3種,1)5%トウモロコシ油を含む改良AIN-76飼料(標準飼料),2)高脂肪対照飼料(ラード17%w/w及びトウモロコシ油3%w/w,HFC),3)MCTを添加したカロリーの等しい高脂肪飼料(MCT17%w/w及びトウモロコシ油3%w/w,HF-MCT)の飼料の1つを給与した。グルコース代謝は,空腹時血糖値及び腹腔内グルコース耐性試験により評価した。インスリン感受性は,空腹時血清インスリンレベル及びインスリン抵抗性の恒常性モデルによる評価指数により評価した。血清インターロイキン-6(IL-6),インターロイキン-10(IL-10)及び腫瘍壊死因子-αをELISAにより測定し,核因子κB(NF-κB)の肝臓活性化及びマイトジェン活性化蛋白質キナーゼ(MAPK)経路をウェスタンブロット分析により測定した。結果 HFC飼料と比較して,HF-MCT消費は,マウスにおける体重増加及び白色脂肪組織蓄積を誘導しなかった。グルコース耐性だけでなく,血清空腹時血糖及びインスリンのレベルにおけるHFC-誘導性増加はHF-MCT飼料により防止された。同時にHF-MCTはHFCと比較して,有意な血清IL-6レベルの低下及びIL-10レベルの増加を引き起こし,肝臓中の誘導型一酸化窒素シンターゼ及びシクロオキシゲナーゼ-2蛋白質の発現レベルを低下した。さらにHF-MCTは,HFCが誘発したNF-κB及びp38MAPKの肝臓での活性化を軽減した。結論 著者らの研究は,MCTが高脂肪飼料給与マウスにおける体脂肪蓄積,インスリン抵抗性,炎症反応及びNF-κBとp38MAPK活性化の抑制に有効であったことを示した。これらのデータはMCTが,高脂肪飼料誘導性インスリン抵抗性及び炎症に対して有益な作用を発揮する可能性を示唆するものである。Copyright 2015 Springer-Verlag Berlin Heidelberg Translated into Japanese from English by JST.
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
脂質の代謝と栄養  ,  代謝異常・栄養性疾患一般 

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