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J-GLOBAL ID：201602235022980838   整理番号：16A1321214

ICP-OESとICP-MSを用いた玄米中の無機元素分布と洗米による濃度変化の解析

著者 (2件)： 田上恵子 (国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所廃棄物技術開発研究チーム) ,  内田滋夫 (国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所廃棄物技術開発研究チーム)
資料名： 分析化学
巻： 65  号： 9  ページ： 511-517(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水稲(Oryza sativa)の穀粒中のNa,Mg,Al,K,Ca,Ti,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,As,Rb,Sr,Mo,Cd,Cs,Baの濃度分布について,精米による穀粒の重量変化(歩留り)と元素濃度を比較すると共に,それぞれの歩留りのコメを洗浄したあとの濃度変化についても検討を行った.その結果,糠ぬか層除去後(歩留まり率約92%)の精白米部分への分布が穀粒全体の50% 未満であった元素は,Mg,Al,K,Ti,Mn,Fe,Rb,Sr,Cs,Baであった.また,安定Csと放射性Csの穀粒内分布は一致した.さらに精米した穀粒(歩留まり率92~96%)を洗米したところ,洗米に使用した白米に対し平均で50% 以上溶出したのはMg,Al,K及びBaであった.一方,NaとCaは洗米によって濃度が上昇する結果が得られ,水道水から穀粒に収着することが要因と考えられた.(著者抄録)

シソーラス用語： *ICP-AES分析 ,  *ICP-MS分析 ,  *玄米 ,  元素 ,  分布 ,  *洗浄 ,  変化 ,  水稲 ,  穀粒 ,  白米 ,  糠 ,  セシウム同位体 ,  放射性同位体 ,  水道水 ,  収着 ,  イネ
準シソーラス用語： *元素分布 ,  精米 ,  *洗米 ,  *濃度変化 ,  無機元素 ,  放射性セシウム ,  Oryza sativa

著者キーワード (5件)： rice ,  polishing rate ,  element distribution ,  cesium isotopes ,  washing effect

分類 (2件)： 有機物質中の元素の物理分析  (CC03032S) ,  食品の分析  (FJ01030U)

引用文献 (16件)：

• 1) 医歯薬出版編 : "日本食品成分表",文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会報告 日本食品標準成分表2010, p.31 (2011), (医歯薬出版株式会社).
• 2) 安井明美,進藤久美子 : 分析化学 (Bunseki Kagaku), 49, 405 (2000).
• 3) H. Tsukada, H. Hasegawa, S. Hisamatsu, S. Yamasaki : Environ. Pollut., 117, 403 (2002).
• 4) S. Ogiyama, K. Tagami, S. Uchida : Nucl. Inst. And Meth. B, 266, 362 (2008).
• 5) A. A. Meharg, E. Lombi, P. N. Williams, K. G. Scheckel, J. Feldmann, A. Raab, Y. G. Zhu, R. Islam : Environ. Sci. Technol., 42, 1051 (2008).

タイトルに関連する用語 (6件)： 玄米 ,  無機元素 ,  分布 ,  洗米 ,  濃度変化 ,  解析