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J-GLOBAL ID：201602235062722961   整理番号：16A0644330

亜鉛空気電池の耐久性向上:挙動観察と改善

著者 (2件)： 荒井創 (京大 産官学連携本部 先端イノベーション拠点施設) ,  中田明良 (京大 産官学連携本部 先端イノベーション拠点施設)
資料名： Fine Ceramics Report  (Fine Ceramics Report)
巻： 34  号： 3  ページ： 92-95  発行年： 2016年07月20日 
JST資料番号： L0506A  ISSN： 0911-5269  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 亜鉛空気電池は,リチウムイオン電池の2倍程度の高エネルギー密度が構築可能と目され,その二次電池化が進められているが,不十分な充放電特性のため実用化に至っていない。そこで本稿では,亜鉛極可逆性(耐久性)の向上について述べた。まず,金属空気電池の特徴(酸素が正極活物質)を述べた上で,亜鉛空気電池の課題(亜鉛極,空気極共に可逆性が悪い)と開発状況(空気極は黒鉛:触媒担持で一定の成果,亜鉛極:大型ではフロー式,可搬用途ではメカニカル充電方式)を概説した。次に,亜鉛極充放電挙動の観察について説明した。その場X線蛍光分析により,サイクル特性の改善には亜鉛溶解種の生成・拡散の抑制が有効なことが分かった。次に,水-有機溶媒法による形態変化(溶解種)抑制を解説した。溶解種の抑制には,アルカリ電解液に有機溶媒(ポロピレングリコール:PG)を共存させ,水の活量を低下させることが有効であった。

シソーラス用語： *空気電池 ,  *亜鉛 ,  *二次電池 ,  エネルギー密度 ,  電気特性 ,  充放電サイクル ,  電池容量 ,  アノード ,  耐久性 ,  その場観察 ,  蛍光X線分析 ,  電気化学反応 ,  酸化亜鉛 ,  有機溶媒 ,  活量 ,  脂肪族アルコール ,  ジオール ,  第二アルコール
準シソーラス用語： *亜鉛空気電池 ,  高エネルギー密度電池 ,  充放電特性 ,  耐久性向上 ,  負極【電池系】

分類 (1件)： 二次電池  (YB04030K)

物質索引 (1件)： プロピレングリコール

引用文献 (18件)：

• R. P. Hamlen : in “Handbook of Batteries”, p.38.1, McGraw-Hill, New York (1995)
• H. Arai, M. Hayashi : in “Encyclopedia of Electrochemical Power Sources”, Vol. 4, p.347, Elsevier, Amsterdam (2009)
• H. Arai, M. Hayashi : in “Encyclopedia of Electrochemical Power Sources”, Vol. 4, p.55, Elsevier, Amsterdam (2009)
• Y. Li, H. Dai : Chem. Soc. Rev., 43, p5257 (2014)
• T. Takeguchi, T. Yamanaka, H. Takahashi, H. Watanabe, T. Kuroki, H. Nakanishi, Y. Orikasa, Y. Uchimoto, H. Takano, N. Ohguri, M. Matsuda, T. Murota, K. Uosaki and W. Ueda : J. Amer. Chem. Soc., 135, p11125 (2013)

タイトルに関連する用語 (4件)： 亜鉛空気電池 ,  耐久性向上 ,  挙動 ,  観察