文献
J-GLOBAL ID:201602235267302009   整理番号:16A1327967

極低炭素マルテンサイト鋼における冷間加工による転位特性の変化

Change in Dislocation Characteristics with Cold Working in Ultralow-carbon Martensitic Steel
著者 (6件):
資料名:
巻: 56  号:ページ: 1675-1680(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: F0100A  ISSN: 0915-1559  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
前報において,著者らは少量の冷間加工が極低炭素マルテンサイト鋼の転位密度を0.2%耐力を高めるにも拘わらず顕著に低減できるとすることを示唆するために古典的なWilliamson-Hall(CWH)によるX線解析を用いた。しかしながら,この方法は転位配列を考慮していない。本研究においては改良Willianson-Hall/Warren-Averbach(MWH/WA)法を,転位密度だけでなく転位配列を評価するために極低炭素マルテンサイト鋼(Fe-18Ni合金)に適用した。降伏挙動に及ぼすそれらの効果を調べた。MWH/WA法により,転位密度は40%の冷間圧延まで変化しなかった。他方,転位配列パラメータMは焼入れ状態で高く(M>1),小さな塑性歪が付加された時に小さくなった(M<1)。このことは,転位分布は焼入れマルテンサイトにおいてはランダムであるが冷間加工によってセル構造へ変化することを意味する。このような転位配列により,CWH法はMWH/WA法と比較して焼き入れたままのマルテンサイトの転位密度を過大評価する傾向にある。引張試験が,弾性限は焼入れマルテンサイト中では非常に低く,冷間圧延マルテンサイト中では高いことを明らかにした。絡み合った転位組織の場合,安定な転位組織により,より高い応力が必要である。他方,マルテンサイト変態によって導入されたランダムな転位は,焼入れたままマルテンサイトにおいて低い弾性限をもたらすそれらの不安定な分布により,低い応力レベルで容易に運動できる。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
変態組織,加工組織  ,  金属の格子欠陥 
引用文献 (16件):
  • 1) K. Nakashima, Y. Fujimura, H. Matsubayashi, T. Tsuchiyama and S. Takaki: Tetsu-to-Hagané, 93 (2007), 459.
  • 2) G. K. Williamson and W. H. Hall: Acta Metall., 1 (1953), 22.
  • 3) G. K. Williamson and R. E. Smallman: Philos. Mag., 8 (1956), 34.
  • 4) S. Harjo, T. Kawasaki, W. Gong, I. Aizawa, Y. Tomota and Z. Shi: CAMP-ISIJ, 28 (2015), 264, CD-ROM.
  • 5) S. Takaki, K-L. Ngo-Huynh, N. Nakada and T. Tsuchiyama: ISIJ Int., 52 (2012), No. 4, 710.
もっと見る
タイトルに関連する用語 (4件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る