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J-GLOBAL ID：201602237934641413   整理番号：16A0563381

世界最高強度を発現するコンクリートの開発ならびに更なる性能向上の可能性

Development of Concrete Developing the World’s Highest Strength and Potential for Further Performance Improvement

著者 (4件)： 河野克哉 (太平洋セメント 中研) ,  森香奈子 (太平洋セメント 中研) ,  多田克彦 (太平洋セメント 中研) ,  田中敏嗣 (太平洋セメント 中研)
資料名： コンクリート工学  (Concrete Journal)
巻： 54  号： 7  ページ： 702-709  発行年： 2016年07月01日 
JST資料番号： S0301A  ISSN： 0387-1061  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 流し込み成型で最高の圧縮強度を得ることを目標に,新しいセメント結合材と製造法を開発した。最密充填を示す混合粉体を結合材とし,脱型直後の供試体に外表面から内部に水分を供給させてから熱養生を行うことで,450~464N/mm²のきわめて高い強度を発現した。この硬化体の組成と細孔構造の分析から硬化組織のポアフリー化が確認された。また,球状化させたセメントを用いて結合材の充填性を向上させることで,500N/mm²を超える強度発現も可能となった。今後,このポアフリーコンクリートを構造利用する上では脆性破壊を制御することが重要であり,例えば,新規の収縮低減剤やスーパー繊維との組合せを図ることも必要となる。(著者抄録)

シソーラス用語： コンクリート ,  *超高強度コンクリート ,  充填 ,  *吸水 ,  *蒸気養生 ,  結合材料 ,  *細孔構造 ,  脆性破壊 ,  コンクリート添加剤 ,  機能性繊維 ,  圧縮強さ ,  強度発現 ,  スーパー繊維 ,  *セメント製造 ,  最密充填 ,  収縮低減剤 ,  *オートクレーブ養生 ,  機械的性質 ,  強度
準シソーラス用語： *吸水処理 ,  *高温高圧蒸気養生

分類 (1件)： モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (14件)：

• 1) Hiroyuki Musha, Hikari Ohkuma, Takeshi Kitamura : Innovative UFC structures in Japan, Proceedings ofr RILEM-fib-AFGC International Symposium on Ultra-High Performance Fibre-Reinforced Concrete, pp.17-26, 2013
• 2) 石田 聡・松本健一・谷村 充:シリカフュームプレミックスセメントを用いた超高強度コンクリートの基本性状,太平洋セメント研究報告,第153号,pp.22~35,2007
• 3) 今井和正・山本佳城・加藤雅樹・村松晃次:設計基準強度300 N/mm²のコンクリートを用いたRC細柱の開発と適用,コンクリート工学,Vol.51,No.12,pp.959~966,2013
• 4) 鵜澤正美・山田一夫:PRCを用いた超高強度・高じん性のコンクリートの開発動向,コンクリート工学,Vol.39,No.2,pp.53~56,2001
• 5) P. Kumar Mehta, Paulo J. M. Monteiro : CONCRETE, Microstruc ture, Propeties, and Materials, Second Editon, The McGraw-Hill Companies, Inc., pp.44-46, 1993

タイトルに関連する用語 (6件)： 世界 ,  発現 ,  コンクリート ,  開発 ,  性能向上 ,  可能性