抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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画像認識や音声認識では特徴マップを多層にして構成したディープ・ニューラル・ネットワークが成果を上げており,GPU(Graphics Processing Unit)が多用されている。本論文では,よりコンパクトかつ低消費電力でディープ・ニューラル・ネットワークを実現するために,FPGA(Field Programmable Gate Array)上に専用回路の作成を試みた。まず,脳の神経細胞ニューロンを模擬する回路構成を示し,それを組み合わせたニューラル・ネットワークによって任意の関数を近似できることを説明した。次に,ディープ・ニューラル・ネットワークはニューラル・ネットワークを多層に重ねて合成関数を実現することを説明し,手書き文字認識精度95%以上を持つ画像認識ディープ・ニューラル・ネットワークLeNet-5の構成を示した。具体的には,1)近傍のニューロンにカーネル(重み)を乗算する畳み込み層,2)2×2カーネルに対して平均値を求める平均サンプリング層を2段構成したニューラル・ネットワークと,それを多層に接続した全結合層からなる。1)のカーネルの重みを調整するとノイズ除去や形状抽出の役割を持たせられ,2)で画像のスケールを小さくすることで移動不変性と畳み込み演算の計算量削減に寄与していることを説明した。