文献

J-GLOBAL ID：201602241133209035   整理番号：16A0574141

インパルス応答測定結果の帯域別雑音レベルを一定とする効率的な残響時間測定法

著者 (2件)： 中原優樹 (東京電機大) ,  金田豊 (東京電機大)
資料名： 日本音響学会誌  (Journal of the Acoustical Society of Japan)
巻： 72  号： 7  ページ： 358-366  発行年： 2016年07月01日 
JST資料番号： G0162A  ISSN： 0369-4232  CODEN： NIOGAH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 残響時間の測定方法はISO3382に規定されており,音場のインパルス応答から求められるが,その際,広い周波数帯域で低雑音レベルであることが要求される。従来のインパルス応答測定信号を用いた場合,環境雑音や,被測定系の周波数特性の影響で,帯域ごとの雑音レベルは大きく異なり,要求雑音レベルの実現のために時間的に非効率な測定が必要であった。これに対し本報告では,インパルス応答測定信号として,測定結果のSN比を帯域ごとに制御できる信号を用いた測定方法を提案する。この方法は,全対象帯域において要求雑音レベルの上限値を持つ測定結果を行うことで,残響時間測定品質を保証し,測定時間の短縮が図れることを示した。(著者抄録)

シソーラス用語： 雑音指数 ,  時間 ,  音場 ,  *インパルス応答 ,  環境騒音 ,  SN比 ,  *音響測定 ,  ISO規格
準シソーラス用語： 雑音レベル ,  *残響時間 ,  環境雑音

分類 (1件)： 音響測定  (BB03040R)

引用文献 (13件)：

• ISO 3382-1:2009(E), Acoustics Measurement of room acoustics parameters Part 1: Performance spaces.
• N. Aoshima, “Computer-generated pulse signal applied for sound measurement,” J. Acoust. Soc. Am., 69, 1484-1488 (1981).
• Y. Suzuki, F. Asano, H.Y. Kim and T. Sone, “An optimum computer-generated pulse signal suitable for the measurement of very long impulse responses,” J. Acoust. Soc. Am., 97, 1119-1123 (1995).
• M.R. Schroeder, “Integrated impulse method measuring sound decay without using impulses,” J. Acoust. Soc. Am., 6, 497-500 (1979).
• J. Borish, “Self-contained crosscorrelation program for maximum-length sequences,” J. Audio Eng. Soc., 33, 888-891 (1985).

タイトルに関連する用語 (6件)： インパルス応答 ,  測定結果 ,  帯域 ,  雑音レベル ,  残響時間 ,  測定法