抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東京市区改正は,明治10年代~大正7年に亘る東京の都市計画・都市改造事業で,東京市区改正条例は都市計画法の礎となる。新政府は旧設計(基本設計)のもと,都市全域の機能性を高めるため道路整備を中心に事業を開始した。市区改正の官治性はすべてに及んでおらず,地主層の利害・私有地開発等の影響を受けた。明治36年,体系性回復のため新設計に変更された。事業実施体制が革新され,実行主体は「東京市臨時市区改正局」となり,事業は変貌をとげた。多岐にわたる取り組みから改正用地に当たる土地・建物所有者への賠償方法をあげる。改正局は自ら査定を行い,買取・移転を迫る方式に切り替えた。建物を単なる「モノ」と評価する価値算定は市街地建築物法へ受け継がれ,日本の都市・建築が「スクラップアンドビルド」型へ転換する重大な起点となった。