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J-GLOBAL ID：201602241421432435   整理番号：16A1291590

魚類の生息環境からみた琵琶湖と流入河川とのつながりの重要性

The importance of habitat continuity between Lake Biwa and inlet rivers with respect to fish fauna.

著者 (10件)： 石崎大介 (滋賀県水試) ,  石崎大介 (滋賀県 農政水産部) ,  亀甲武志 (滋賀県水試) ,  亀甲武志 (滋賀県 農政水産部) ,  藤岡康弘 (滋賀県水試) ,  水野敏明 (滋賀県琵琶湖環境科学研究セ) ,  永田貴丸 (滋賀県琵琶湖環境科学研究セ) ,  淀太我 (三重大 大学院生物資源学研究科) ,  大久保卓也 (滋賀県琵琶湖環境科学研究セ) ,  大久保卓也 (滋賀県大 環境科学)
資料名： 魚類学雑誌  (Japanese Journal of Ichthyology)
巻： 63  号： 2  ページ： 89-106  発行年： 2016年11月05日 
JST資料番号： Y0752A  ISSN： 0021-5090  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,琵琶湖流入河川での魚類の保全を目的として,統計学的手法を用いて魚類の生息と河川環境との関係を解析し,琵琶湖と河川とのつながりの意義を考察した。琵琶湖北湖に流入する6河川において,秋期と春期に採捕された魚類の種及び個体数を記録した。また,水深や流速などの物理環境と河川水の懸濁物質や電気伝導度などの水質も測定した。その結果,秋期では32種,春期では26種の魚類が確認され,秋期の12魚種と春期の4魚種の出現については物理環境から予測できることが示された。さらに,アユやウツセミカジカでは,堰堤によって琵琶湖からの遡上が妨げられていると考えられた。

シソーラス用語： 湖沼 ,  河川 ,  *河川環境 ,  *ファウナ ,  ダム ,  *生息環境 ,  水質
準シソーラス用語： 琵琶湖 ,  流入河川 ,  *魚類相 ,  堰堤

分類 (2件)： 魚類  (FH02020K) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (52件)：

• 阿部信一郎.2012.でこぼこした河床と平滑な河床に対するアユの生息場所選択.水産増殖,60:445-449.
• 阿部信一郎・新井 肇・荒木康男・榎本昌宏・原 徹・藤本勝彦・伊藤陽人・井塚 隆・松崎 賢・田子泰彦・山本敏哉.2014.河床に露出した巨石の割合とアユの漁獲不振の関係.水産増殖,62:37-43.
• Abe, S., T. Yodo, N. Matsubara and K. Iguchi. 2007. Distribution of two sympatric amphidromous grazing fish Plecoglossus altivelis Temminck & Schlegel and Sicyopterus japonicus (Tanaka) along the course of a temperate river. Hydrobiologia, 575: 415-422.
• 安房田智司・武島弘彦・鶴田哲也・矢田 崇・井口恵一朗.2010.短時間・長時間の濁りに対するアユのストレス応答.水産増殖,58:425-427.
• 藤岡康弘.2009.川と湖の回遊魚ビワマスの謎を探る,サンライズ出版,彦根.216pp.

タイトルに関連する用語 (5件)： 魚類 ,  生息環境 ,  琵琶湖 ,  流入河川 ,  重要性