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J-GLOBAL ID：201602241740479149   整理番号：16A0493830

〈東京農工大学における繊維関連研究〉新奇な光・電子材料の開発

著者 (1件)： 渡辺敏行 (東京農工大 大学院工学研究院)
資料名： 繊維学会誌  (Journal of the Society of Fiber Science and Technology, Japan)
巻： 72  号： 6  ページ： P.297  発行年： 2016年06月10日 
JST資料番号： F0278A  ISSN： 0037-9875  CODEN： SENGA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： まず,導電性材料に関し,超臨界窒素中のグラファイト電極間のプラズマ放電により,カーボンナノチューブ(CNTs)のネットワーク中に高い濃度で窒素を導入した窒素ドープカーボンナノチューブ(NCNTs)の合成に成功した。NCNTsとPEDOTとの複合フィルムは,多層型CNTとの複合フィルムよりも高い導電性と透明性を示した。酸素還元触媒としての応用も期待できた。次に,長残光発光(蓄光)材料に関し,剛直な環構造を有し,かつβ緩和が抑制された高分子にリン光色素を導入すると,励起光の照射をやめた後でも,大気中で数秒に渡って発光が持続することを発見した。印刷物の偽造を防止するセキュリティーインクとしての応用が期待されている。次に,光応答アクチュエーターに関し,アゾベンゼンを含有する半屈曲性のオリゴマーを架橋剤と反応させ,3次元網目構造を有する高分子ゲルを合成し,ロッド状に加工して光を照射することにより,ロッドを屈曲,伸張させることができた。

シソーラス用語： *導体材料 ,  *リン光 ,  *開発 ,  *アクチュエータ ,  *応答 ,  超臨界流体 ,  窒素 ,  カーボンナノチューブ ,  複合フィルム ,  導電性 ,  性質 ,  高分子 ,  重合体 ,  芳香族化合物 ,  アゾ化合物
準シソーラス用語： *材料開発 ,  *光応答 ,  超臨界窒素 ,  透明性 ,  環状高分子

分類 (4件)： 高分子固体の物理的性質  (CG02024U) ,  充填剤,補強材  (YH05030J) ,  製品・半製品・利用一般  (YH06010U) ,  繊維改質  (YM02050Z)

物質索引 (1件)： アゾベンゼン

タイトルに関連する用語 (4件)： 繊維 ,  研究 ,  電子材料 ,  開発