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J-GLOBAL ID：201602243195157929   整理番号：16A0630183

放射光真空紫外円二色性による生体分子の構造解析

Structure Analyses of Biomolecules using Synchrotron-Radiation Vacuum-Ultraviolet Circular Dichroism

著者 (2件)： 月向邦彦 (広島大 放射光科学研究セ) ,  松尾光一 (広島大 放射光科学研究セ)
資料名： 分光研究  (Journal of the Spectroscopical Society of Japan)
巻： 65  号： 3  ページ： 172-182  発行年： 2016年06月15日 
JST資料番号： F0007A  ISSN： 0038-7002  CODEN： BUKKAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高輝度で指向性が高いシンクロトロン放射光源を用いた真空紫外円二色性(VUVCD)分光法により,理論解析とバイオインフォーマティクスと組み合わせて,生体分子のようなキラル分子の構造に関する詳細で新しい情報が得られる。また,溶媒(水和)の効果を含めた溶液化学への展開も進んでいる。本稿では,CDの基礎理論と広島大学におけるVUVCD分散計を紹介し,糖類,アミノ酸,蛋白質への応用例を示した。蛋白質では各種変性ミオグロビンの中の二次構造の含量が解析できた。また,蛋白質と生体膜との相互作用の紹介し,構造-活性相関,生体膜への薬物輸送機構の研究に応用できることを示唆した。

シソーラス用語： *シンクロトロン放射 ,  *真空紫外線 ,  *偏光測定 ,  *分子 ,  構造解析 ,  情報科学 ,  生物学 ,  性質 ,  溶媒効果 ,  水和 ,  タンパク質 ,  二次構造 ,  ミオグロビン ,  生体膜 ,  *生体分子 ,  バイオインフォマティクス ,  キラリティ ,  タンパク質二次構造 ,  *円偏光二色分光法 ,  人文科学
準シソーラス用語： *円二色性分光法

分類 (2件)： 円形加速器  (BE02020X) ,  有機化合物・錯体の磁気光学・電気光学スペクトル(分子)  (BH06082E)

引用文献 (47件)：

• G. D. Fasman: Circular Dichroism and the Conformational Analysis of Biomolecules (Plenum Press, New York, 1996).
• N. Berova, K. Nakanishi, and R. W. Woody: Circular Dichroism: Principles and Applications, 2nd edn. (Wiley-VCH Press, New York, 2000).
• B. A. Wallace and R. W. Janes: Modern Techniques for Circular Dichroism and Synchrotron Radiation Circular Dichroism Spectroscopy (IOS, Amsterdam, 2009).
• W. C. Johnson, Jr.: Rev. Sci. Instr. 42, 1283 (1971); Ann. Rev. Phys. Chem. 29, 93 (1978).
• E. S. Pysh: Ann. Rev. Biophys. Bioengr. 5, 63 (1976).

タイトルに関連する用語 (4件)： 放射光 ,  円二色性 ,  生体分子 ,  構造解析