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J-GLOBAL ID:201602243282583839   整理番号:16A1227475

近赤外吸収性ニッケル-ジチオレン錯体[Ni(iPr2timdt)2](iPr2timdt:1,3-ジイソプロピルイミダゾリジン-2,4,5-トリチオンのモノアニオン)の分光学的特性への溶媒効果

Solvent Effects for Spectroscopic Properties of Near-Infrared Absorbing Nickel-Dithiolene Complex [Ni(iPr2timdt)2] (iPr2timdt: Monoanion of 1,3-Diisopropylimidazolidine-2,4,5-trithione)
著者 (2件):
資料名:
巻: 89  号:ページ: 836-841(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: G0450A  ISSN: 0009-2673  CODEN: BCSJA8  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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様々な有機溶媒中の平面正方形ニッケル-ジチオレン錯体[Ni(iPr<sub>2</sub>timdt)<sub>2</sub>]の近赤外(NIR)吸収特性を調べた(iPr<sub>2</sub>timdtは1,3-ジイソプロピルイミダゾリジン-2,4,5-トリチオンのモノアニオンを表す)。ジクロロメタン(ε<sub>r</sub>=8.9)のような小さい比誘電率(ε<sub>r</sub><10)の非配位非プロトン溶媒中で,中性錯体[Ni(iPr<sub>2</sub>timdt)<sub>2</sub>]<sup>0</sup>がモル吸光係数ε=6-8×10<sup>4</sup>Lmol<sup>-1</sup>cm<sup>-1</sup>をもつ約1000nmに大きく鋭いNIR吸収バンドを示す。対照的に,ピリジン(Gutmannドナー数,DN=33.1)のような強い配位性溶媒中で,[Ni(iPr<sub>2</sub>timdt)<sub>2</sub>]<sup>0</sup>のNIR吸収は,この平面正方形錯体の軸サイト上へのピリジン分子の配位により,恐らく消滅する。N,N-ジメチルホルムアミド(DMF,ε<sub>r</sub>=36.71)のような高い比誘電率溶媒中では,[Ni(iPr<sub>2</sub>timdt)<sub>2</sub>]<sup>0</sup>(λ<sub>max</sub>:約1000nm)は自発還元反応を受け,[Ni(iPr<sub>2</sub>timdt)<sub>2</sub>]<sup>-</sup>(λ<sub>max</sub>:約1400nm)及び[Ni(iPr<sub>2</sub>timdt)<sub>2</sub>]<sup>2-</sup>(NIRピークがない)のイオン錯体を生じた。これは分光電気化学的測定の結果とよく一致する。NIR領域での[Ni(iPr<sub>2</sub>timdt)<sub>2</sub>]の吸収特性は溶媒特性に敏感であることが強調される。これら錯体系は溶媒特性を伝えるNIRプローブとして役立つ。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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コバルトとニッケルの錯体  ,  イミダゾール  ,  錯体の赤外・Ramanスペクトル(分子) 
物質索引 (3件):
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引用文献 (31件):
  • 1) R. Weissleder, Nat. Biotechnol. 2001, 19, 316.
  • 2) A. Davison, N. Edelstein, R. H. Holm, A. H. Maki, Inorg. Chem. 1963, 2, 1227.
  • 3) A. Davison, N. Edelstein, R. H. Holm, A. H. Maki, Inorg. Chem. 1964, 3, 814.
  • 4) G. N. Schrauzer, V. P. Mayweg, J. Am. Chem. Soc. 1965, 87, 3585.
  • 5) R. Williams, E. Billig, J. H. Waters, H. B. Gray, J. Am. Chem. Soc. 1966, 88, 43.
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