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J-GLOBAL ID:201602243308619205   整理番号:16A0502982

都市近郊二次林におけるヤマザクラとウワミズザクラの成長に及ぼす環境要因

Environmental Factors Affecting Growth of Cerasus jamasakura and Padus grayana in a Sub-urban Secondary Forest
著者 (5件):
資料名:
巻: 41  号:ページ: 448-458  発行年: 2016年05月31日 
JST資料番号: Z0839A  ISSN: 0916-7439  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究は,都市近郊二次林の衰退による減少が懸念されている日本固有の野生サクラ類のヤマザクラ(Cerasus jamasakura)と近縁種ウワミズザクラ(Padus grayana)を調査対象として,両種の保全を図る上で重要となる基本的生態情報の取得を目的としている。そのため,奈良市郊外の二次林内に設置した観測プロット(面積:2.21ha)において,2006年と2011年に毎木調査を実施し,この期間での胸高直径(DBH)の差から上記2種の断面積成長量(ΔBA)を求めた。さらに,ΔBAの自然対数(ln ΔBA)を目的変数とする成長予測モデルの構築によって,近隣個体間競争の他,地形条件(凸状指数,傾斜量,斜面位置,斜面方位)などの環境要因との関係性を検討した。その結果,2樹種とも,2006年から2011年にかけて幹密度,胸高断面積合計は低下した。また,この期間での断面積成長量は2cm2/年未満の小さな値を示した個体が高頻度で見られ,成長量低下,個体群衰退傾向にあることが示唆された。ヤマザクラでは競争指数を説明変数とする成長予測モデルの説明力は54%であり,近隣の競争個体からの被圧による成長への影響が強く見られた。しかし,ウワミズザクラの成長予測モデルでは説明力は17%程度にとどまり,他要因からの影響の可能性も考えられた。(著者抄録)
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分類 (1件):
分類
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発生,成長,分化 
引用文献 (52件):
  • 1) Akaike, H. (1973) Information theory and an extension of the maximum likelihood principle. In: Proceedings of the 2nd international symposium on information theory (eds. Petrov, B.N. and Caski, F.). pp. 267-281, Akadimiai Kiado, Budapest, [Reproduced from Breakthroughs in statistics Vol. 1 Foundations and basic theory (eds. Kotz, S. and Johnson, N.L.). pp. 610-624, Springer-Verlag, New York (1992) ].
  • 2) Andreassena, K. and Tomterb, S. M (2003) Basal area growth models for individual trees of Norway spruce, Scots pine, birch and other broadleaves in Norway. Forest Ecology and Management, 180: 11-24.
  • 3) 有岡利幸 (2007) ものと人間の文化史 137-I桜 I,法政大学出版局,364 pp.
  • 4) 馬場生織・岩坪五郎 (2001) 近畿大学奈良キャンパスの現存植生に関する生態学的研究,近畿大学農学部紀要, 34: 113-149.
  • 5) Biging, G. S. and Dobbertin, M. (1992) A comparison of distance-dependent competition measures for height and basal area growth of individual conifer trees. Forest Science, 38: 695-720.
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