抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道ではエゾジカの個体数が1980年代後半から1990年代にかけて,東部地域を中心に爆発的に増加し,エゾジカによる森林被害が増加している。本稿では,シカの生息および被害状況を概観し,今後の管理体制のあるべき姿を,次の項目に沿って記述した。1)エゾジカの生息状況と森林被害(エゾジカの推定個体数は農水省の補助事業である許可捕獲の増加により2011年度のピーク以降減少傾向にあるが,狩猟者の減少,高齢化が進んでおり,新たな捕獲・管理体制が求められている),2)コーディネーターの重要性(コーディネーターとは,狩猟者や民間団体,土地所有者との連携体系を構築し,持続的なシカ管理を進めていく人間であり,浜中町で行われた「モバイルカリング」ではその役割を研究者が主に担った),3)捕獲の担い手(北海道内に登録している狩猟者数(第一種銃猟免許)は,1980年度には約18,000人いたが,2010年度には約8,000人に減少した,狩猟者の増加のためには受け皿として捕獲技術者を雇用する事業者の役割が重要になっている),である。