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J-GLOBAL ID:201602244494742210   整理番号:16A1270323

アポリポ蛋白質E発現を欠損しているApoEshlマウスにおいて,フコイダンは高脂肪餌料により誘発した脂質異常症とアテローム性動脈硬化症を軽減する

Fucoidan alleviates high-fat diet-induced dyslipidemia and atherosclerosis in ApoE shl mice deficient in apolipoprotein E expression
著者 (4件):
資料名:
巻: 32  ページ: 46-54  発行年: 2016年06月 
JST資料番号: E0597B  ISSN: 0955-2863  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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褐藻から抽出された硫酸化多糖であるフコイダンは,抗炎症活性と抗酸化活性等の多くの生理活性を示す。アポリポ蛋白質E欠損マウス(ApoEshlマウス)の脂質異常症とアテローム性動脈硬化症に対するフコイダンの防御効果を詳しく調べること,および,トランスクリプトミクス法を用いて肝臓における分子標的を明らかにすることを目的に本研究を実施した。12週間,1%または5%のフコイダンを添加した高脂肪飼料(HFD)をApoEshlマウスに給餌した。フコイダンの添加により,肝臓と白色脂肪組織の組織重量,血中脂質,総コレステロール(TC),トリグリセリド(TG),非-高密度リポタンパク質コレステロール(非-HDL-C),およびグルコースのレベルがHFD給餌ApoEshlでマウスで有意に低下したが,血漿リポ蛋白質リパーゼ(LPL)活性とHDL-Cのレベルは上昇した。また,フコイダンは肝臓の脂肪変性のレベル(肝臓サイズ,TCとTGのレベル,および脂質過酸化)を低下させ,そして,白色脂肪組織LPL活性を高めた。DNAマイクロアレイ解析と定量RT-PCRにより,Pparaの活性化とSrebf1の不活性化による脂質代謝,エネルギー恒常性とインシュリン感受性にかかわる蛋白質をコードする遺伝子の差次的発現が実証された。フコイダン添加により,HFD投与ApoEshlマウスの大動脈における脂質を多く含むプラークの厚さ,脂質過酸化,および泡沫細胞化したマクロファージの集積を著しく低下させた。このように,フコイダン添加によりHFD給餌ApoEshlマウスのLPL活性の誘起および炎症と酸化ストレスの抑制が認められることから,フコイダンは抗脂質異常症および抗アテローム性動脈硬化作用を有すると考えられた。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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食品の化学・栄養価  ,  澱粉以外の多糖類  ,  脂質代謝作用薬の基礎研究  ,  遺伝子発現  ,  脂質の代謝と栄養 

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